トレーサビリティ、とかさ

昨日は土用の丑の日、店舗応援で死ぬまでウナギを焼く、とかそんなこともやった年もありました.夏の一つの風物詩、スーパーマーケットにとっては売上の細る夏のこの時期にとって大事な大事な商戦なのです.
さて、そんなこんなの日、どうも一服休憩を決め込んでいると、なんだか景気のよくない話が聞こえてきました.前年の60%だか70%だか、売上が大きく落ちそうだというのです.売れない.とにかく売れない.原因の一つは勿論これですね.


30日は「土用の丑(うし)の日」。夏ばてを防ぐためウナギを食べる習慣があるこの日は、ウナギ屋さんが最も繁盛する。しかし、今年は、これまで主役だった中国産ウナギから国産ウナギへ切り替える動きが顕著で、「安全性」を配慮した販売が目立ちました。大手スーパーのイトーヨーカ堂が「国産比率が9割以上」といえば、中国産ウナギのかば焼き弁当を扱う大手コンビニのサークルKサンクスは「安全の確認のため予約を一時中断」するなど中国産ウナギの扱いに神経をとがらせました。ウナギ市場で、何があったのでしょうか。
・・・なんだか引用が適切じゃなかったかもしれませんが、とにかく例のマラカイトグリーン検出騒ぎがあって、スーパーでの売れ筋だった中国産のウナギの売上が急減しているのです.うまい具合に国産の売上を伸ばしたところもあるのですがそうでないところもあり、全体的には売上はかなり減少しているようです.中国産でしたら40cmはあろうかという大物でも500〜700円、大きさを単位とすると国産だと比較的安価な鹿児島産等でもざっと倍ですからね.子供のいる家族の夕食にはちょっと、という値段ではあるのですからね、致し方ないのかなあとも思います.そうでなくとも、中国産は野菜、魚、売上がかなり落ちていますしね、国産へシフトということは家計にとってはけっこう痛いはずです.そこまでしてウナギを食べなくても・・・、やっぱりそう考えますよねえ.
ウナギの養殖って、卵からやるもんだと昔は思っていたんですが、実際には稚魚であるシラスウナギを捕まえることから始まります.生態が結構ナゾで近年までどこで産卵をしているかも分かっていなかった、ということですしね.回遊ルートもつい最近までナゾだった、ナゾだらけの魚なのです.それを捕まえてきて、ぽいっと日本の養殖池に入れて日本のウナギになるわけです.まあ養殖なんてそんなものですが、本当かウソか、第三国である程度肥育ののち日本に輸入し、国産ということで出荷されるということもあると聞きます.そこの国産ウナギももしかしたら青春時代を中国の山河でくらしウナギかもしれません.そう考えると、食の安全って難しいなあ、とも思うのです.

昨日今日といくつかのスーパーを見ましたが、どこでも中国産は隅のほうに追いやられて国産のシールが貼られたパックが幅を利かせていました.しかし、やっぱりいい店はある程度の生産暦が追えるんですよね.農場レベルとか、餌の状況とか.そういうのが大事なのだなあ、とふと思うのでした.