で、麺といえば

地元紙、西日本新聞にこんな記事が。


博多ラーメンの看板的存在「元祖長浜屋」(福岡市中央区長浜)が13日に突然休業し、客に激震が走っている。一週間たった今も店を訪れる人は絶えず、休業の真相をめぐりさまざまな憶測も飛び交う。一方、同店は「体調不良による一時的な休業」と話している。(略
福岡で麺といえば饂飩よりもやっぱり博多ラーメンだよね、という話なのですが、「元祖」と名乗っているとはいえ本当に元祖かどうかは分からない、小さなラーメン屋の話が新聞に載っていました。わざわざ新聞に載せるような話かいな、とは思うのです。
 しかしこの長浜屋、よくお世話になりました。バラック然とした建物、メニューも何もなく席に座るとあっという間にラーメンが出てくるシステム、「替え肉」としかかいていない「何の肉だ」と様々な憶測と都市伝説を生み出したトッピングメニュー。「手もみ」とか「手打ち」とかそんな接頭語なんてつかない、ただの何の変哲もない麺とただ濃いスープ。うまいとかうまくない、よりも、ただそこにあって安かったから毎日のように食べていた長浜屋。そう考えると、やっぱりなくなるとさびしいなあ、とは思うのです。こういう風になんだかわからないけれどもただ昔からそこにある、親しまれているってやっぱり尊いことだなあと思うのです。


えーっと、長浜屋というと北天神というか長浜の道沿いにある小さなプレハブのラーメン屋に過ぎません。まあおいしいし安いんですけれども、いくらなんでも休んだら新聞記事になる、というのはあんまり例がないんじゃないかな。