梅雨の合間に
それにしても今年の天気予報は当るんだか当らないんだか.
夜半まで雨は降り続きましたが、午前3時過ぎ、東の方が明るくなると、雲の切れ目が見えてきて.
やがて空は一面に燃えるように.
朝も夜もすっかり弱くなったこの何年か、写真を撮りに行っても夜明けなんて見ることがなかったのですが、久しぶりになんとなく寝ぼけながら夜明けを見ることができました.眼下の国道にもまだ車が少なく、小田原の港に向かう漁船の音が遠くから聞こえてくるばかりの静かな時間が過ぎてゆきます.明るくなったとはいえまだ午前4時なんですよねえ.
さっと雨が降ってはまたやむ不思議な天気.周囲が真っ赤に染まるそんなあさ、ふと西を見るとくっきりとした2重の虹が掛かっていました.大きく、はっきりと半円に出ている2重の虹は魚眼レンズでもないとまず入らないなあ、というほど目の前に.
年間で夜明けの早いこの時期だけ撮れる東海道線の貨物列車群を撮りに東海道線の早川までやってきました.ここも紫陽花がきれいだなあ.
早朝4時過ぎから無数の貨物列車が東へ東へ、ラッシュ前の東京へ向かって走ってゆきます.合間を縫って急行銀河、サンライズといった夜行列車も走ってゆきます.次々と走り行くとはいえ、トラック輸送に比べたらわずかなシェアに過ぎないんでしょうが、がんばって欲しいなあと思うのです.
それにしても、ちょうど撮影地のところで上下の列車がちょうどすれ違います.来る列車来る列車、数秒の違いもなく上下の列車がすれ違ってゆくんですよねえ.すげえなあ.
日中はみかん畑の上から海を眺めながら昼まで.