中小企業の再生とか


 県は31日、赤字経営が続く県内中小企業の経営改善を目的に、2003‐06年度に取り組んだ「中小企業リバイバルプラン総合支援事業」の実施結果を発表した。4年間で計248社から応募があり、232社が専門家の指導を受けて経営改善計画を作成した結果、このうち115社(49.6%)の収支が改善または維持したという。県は本年度、新たな融資枠を設け、引き続き中小企業の事業再生を支援する。
 県は、金融機関の「貸し渋り」や公共事業の減少などに伴い、00年度前後に中小企業の倒産が相次いだことを受けて、救済策を検討。赤字経営の企業を対象に、商工会議所・商工会の相談員や中小企業診断士らを派遣し、赤字脱却のための改善計画づくりを支援する事業をスタートさせた。
 その結果、計画が認められた企業のうち35社は倒産・廃業したが、64社が黒字化を実現。倒産・廃業の回避にり、新規168人を含む2912人の雇用が確保できた。
中小企業支援というのはどこでもやっていて、そういう報道はどこでもあるのですが、そういえばその結果がどうなのか?という報道、というかアウトプットはあんまり見たことが無いような気がします.上記記事からいうと、支援を実施した100社あまりのうち半分が成果が上がった、ということになるのでしょうか.本来なら倒産の憂き目にあっていた状況で支援を申し込む、という前提に立つと効果があった、ということになるのでしょうかね.数値結果として多いのか少ないのか、個人的には結構少ないんだなあ、という印象を受けたのですが、それこそ一つ一つを総括して社数だけを出す、というのは意味のない行為でしょうけれども.
 国版が産業再生機構、ということになるのですが、あちらが何が何でも「再生させる」という形で結果が見えにくかったのに比べると、まあ正直な結果なんだろうなあと思うのです.