ダイエー、オーエムシーカード株式を売却へ


 経営再建中のダイエーが傘下のクレジットカード大手、オーエムシー(OMC)カードの株式31.8%を6月にも売却することが10日、明らかになった。譲渡価格は700億―800億円の見込みで、ダイエーは資産売却と有利子負債圧縮を完了する。今月中旬の第一次入札には三井住友フィナンシャルグループクレディセゾンなどが名乗りを上げる見通し。今回の売却がカード業界の再編につながる可能性もある。
 ダイエーはOMCの発行済み株式の52%を保有。このうち6割超の31.8%、6800万株の一括譲渡を目指す。落札企業はOMCの筆頭株主となる。(07:02)
なんかもうなりふりかまわないなあ、というような売りっぷりで、ダイエーオーエムシーカードの株式売却に動いているんだそうです.何度か債権放棄などを重ねたからではありますが、産業再生機構の支援下に入る前は1兆超の有利子負債があったわけですから、それが1500億円程度ということで、よくもまあこんなに売るものがあったなあとかも思うんですけれども.
 実は俺のハウスカードもオーエムシーカードだったりするんですけれどもね.しかもいまどき律儀に年会費を取る珍しい単独カードなんですよ.なんかポイントとかその辺がめんどくさかったり、あとよんどころない事情があったりしてそのまま乗り換えずにいます.
 さて、実際イオングループなのかそうでないのか微妙な立場にいるダイエーですが、イオンカードがこの後どういう動きを見せるかにちょっと注目しています.勿論これまでの流れもありますし、ダイエーのハウスカードの地位はオーエムシーカードが引き続き続ける、という契約にはなって、何年間かは変わることがないんだろうなあ、とは思うのですが、ここまでポイント戦略とか相互乗り入れとかが複雑になってくると、こうやってハウスカードの地位が変わってしまうって結構大きな問題になるんだろうなあ、と思うのです.
 そして、イオンは銀行設立へ動き、お財布携帯の導入、独自の電子マネーの導入と立て続けにIT化を進めています.ダイエーは確かクレジットカードの導入、サインレス決済の導入はかなり業界でも早かったと思いますが、その後の例えば電子マネーやポイントカードなど、IT化の部分ではかなり遅れているといった印象です.投資が遅れているダイエーがどっちをとるのか、その中でどこまで追加投資をさせて統合効果を出していくのかが気になります.