ものづくり展

art、は技術のart、といったところでしょうか.
この展覧会を知ったのは、このページでした.

自分のiPod(mini)は旧型なのでピカピカしていないのですが、どうやら今のiPodは鏡のようにピカピカしているらしい、のです.で、スバルR1を同じように鏡面仕上げにしてしまったと.
まあそんなこんなで、展覧会の概要を見てみると素材型産業、特に金属素材に焦点を当てた展覧会ということなので行ってきた訳です.それにしても最近ものづくり、この言葉をよく聞きますよねえ.製造業ではものづくり、流通業では中心市街地の活性化、なんだかそんな言葉ばっかり新聞とか雑誌とかをにぎわせていて、なんだかその先にすごい未来が待っているように聞こえるんだけどなあ、というのはうがった見方かしら.


さて、上野公園内の国立科学博物館ってはじめて向かいます.向かっていくといきなり長蛇の列、なんだか今当日券を買われた方は15時半以降の入場になります〜とか言う声が聞こえます.マジ?と思ったのですが、

こんなものをやっているんですね.なんだか館内も混んでいますが、入場で時間制限をかけているのでそれほどでもない様子です.

で、人ごみにまぎれるように中で迷ってしまいうろうろした後ようやく第一会場へ.聞いたら写真撮影可、ということだったのでいくつか写真を撮ってきました.


こんな感じ、やっぱり大人、サラリーマン風の男の人が多いですね.彼女と二人連れとか、子供づれとか、男の人のほうが熱心に説明をしています.やっぱり製造業の人がおおいのかしらん、自分のもつ仕事というものに誇りがあるんだろうなあ、と素直に思うのです.


新幹線車両の車輪、とか

水流を乱すのを極限までに抑えるために磨きこまれた競艇用のスクリューとか
まあそんな、今の日本の工業のシステムの中に埋もれている「名人技」とか工夫とか、優れたものを集めている、といった感じでした.


外に出ると例の「磨き上げられたスバル」.車体のボディが見事な鏡面仕上げになっており、周囲の風景を映し出しています.鍍金ではなく、本当に磨き上げだけによってだとか.

こうしてみるといかに凄い技術が多いことか、おそらく世界的に通じるようなものが多いかを感じます.ただ、こういう「名人芸」だったり、はいつまで通じるのかなあ、全然畑違いの俺にはわからないのですが、そのうちやっぱり中国とかに抜かれたりするんじゃないのかな、とかも思うのです.電子機器等の組み立ての移転がすすみ、他の様々なものの移転もすすみつつある昨今、次は何が移転するのかなあ、とか考えざるを得ないわけで.
今もっている力、そしてそれを生み出す誇りある仕事、それらをもっと全体的に生かしたりできないかなあと考えるのです。