長野にて

長野市の中心部、といえば長野(行き)新幹線ができて以来、強烈なストロー効果にさらされて一気に空洞化が加速したことで結構知られていたと思うんですが、この数年行ってないなあ.


TOiGOは、2000年の長野そごうの撤退後、信越放送(SBC)や長野市、地権者らが中心となって再開発を進めてきた。主に3つの建物からなり、10階建ての「TOiGO SBC」は信越放送の新社屋が中心。西側に隣接する4階建ての「TOiGO WEST」は、3、4階に市の生涯学習センターが入る。両棟とも1、2階部分は商業区域となっており、コンビニや飲食店のほか、雑貨や服飾関係など18店舗が出店する。
 また、道路を挟んた南側は、7階建ての「TOiGOパーキング」。約430台収容の駐車場に加えて、1階にはフィットネスジムやカラオケ店が入居する。
 長野そごうやダイエー長野店などの撤退で、かつては中心市街地の沈滞が深刻化していた長野市。しかし、善光寺近くの古い蔵を活用した複合商業施設「ぱてぃお大門」など、再開発事業が相次いでおり、市まちづくり推進課は「中心市街地の回遊性を高め、多くの人が訪れる場所にしたい」と期待している。
放送局の新社屋と生涯学習センターが主で、商業施設はあくまで従なんですね.それよりも、放送局のオフィス機能にあわせ、大規模な立体駐車場が必要ということでこういう再開発の形になったんでしょうか.

なるほど、商業部門だけ見ると地元の昔からの店とファーストフードと・・・と、そんなに大規模なものじゃないみたいで、
文中に出てきた「ぱてぃお大門」ですが


・こうした個々の敷地の特性を踏まえた整備を進めるため、コンセプトを「小さな旅気分を味わえるまち」、①賑わいの創出②門前らしい街並みの整備③新しい大門の創造としました。
・表通り沿いの建物の一角から街区の内部に結ぶ通路を確保し、街区の内部には中庭(ぱてぃお)を設けました。このぱてぃおに面する蔵を改修して、店舗、ギャラリーなどとし、さらに小道なども整備して回遊性のある小宇宙空間をつくりました。
・建物は全体で15棟あり、うち11棟は以前からあった蔵や商家を改修(リノベーション)したもので、4棟は新たに作られたものです。
・全体の景観は、門前町の街並みの再現を図り、全ての建物のデザインは統一されたものとしています。
・テナント数は全体で20、郷土料理やレストラン、カフェなどの飲食系、土産物やファッション製品などの物販系などで構成されています。
既存の建物をそのまま改修、という形にはとても魅かれるものが.長野って、善光寺の門前は観光地然としているけれど、あとは官公庁とか銀行街がちょこっとある程度だという認識しかないんですよね.あまり大規模な商業施設というのはなじまないのかも知れません.既存の街の力を生かしつつ、といったところなのかなあ.
中心部には大型店として、ダイエー長野店があったはずだなあと思っていたら、こうなっていたんですね.地元地権者の店舗は営業継続だとか.