商店街と亀有アリオ

駅を降りると放射状に商店街が広がっているのが目に入りました.南も北も、地図を見る限りバスターミナルがあって商店街がある、結構大きなつくりなんですね.南側に出てきてしまったのですが、駅のすぐ横にはリリオ、駅前再開発に伴うビルのようで、イトーヨーカドーを核の商業施設、区民ホールなども入ったビルになっています.

駅周辺に8つの商店街って、なんだか細かく分かれすぎのような気がしますが致し方ないのかなあ、と思いました.もちろん一体化したからなんだかパイが大きくなるわけでもないし、そのために商店街協議会があるんでしょうが、いろいろ商店街の中の人って大変なんだろうなあ、と思った次第です.
駅から亀有銀座商店街をぶらぶら歩いていたのですが、イベントをやっていたようで、コロッケの早食い競争だったかなんだかポスターが風に揺れていました.商店街の各店舗では店頭でワゴンセールをやっていて、イチゴの安売りだったりドリンク剤の試飲販売だったり、1店舗1つかなにかやっている様子です.洋品店フリーマーケットなのかよさげな大皿が100円で売られていたので2枚ほど所望してみたり.
地元密着のいい感じの商店街でした.商店街の数だけ見ると、亀有の駅が人をあつめていてそこに向かって自然発生的に商店街が発達しているというのがよくわかります.ただバスだといきなり駅前についちゃいますもんね、駅から離れてくるとそこまでの誘導がむずかしいだろうなあとふと思った次第で、確かに端のほうに行くと人通りがまばらになってしまっています.うーん.

商店街を通り抜けて、環七の向こうに見えている巨大な横長の建物が亀有アリオ、日本板紙の工場(亀有工場:73,600㎡)跡に今年3月オープンした、イトーヨーカドーを各店舗とした巨大なモールなわけです.

郊外のモールだったら巨大な平面駐車場がお出迎え、ということになるのですが、ここでは巨大な平面駐輪場がお出迎えです.駐輪台数2,030台の駐輪場がぱんぱんになるほどの込み具合、地元の人がやはり多いようです.駐車場も4Fと地下で2,000台確保というのはすごいですね.地下ってはじめてみましたが、都心ではそうなんでしょうか.入り口には常設のイベントコーナー、吉本の若手芸人が出ていたようです.
店内は、いやあ本当にアメリカのモールのようで、外の従来の「亀有」とは異質の商空間が広がっています.がっしりした一つ一つの専門店をを独立させたつくり、ふと考えたんですが、こういうところでテナントが抜けた場合の原状回復工事って、どこまでを原状とするんでしょうかね、ともかく一つ一つの専門店も面積的にかなり余裕のあるつくりになっていて、実際の核店舗ってこういう専門店群なんだろうなあとおもわせる感じでした.実際の話、オープンして間がないからとか今日が平日ではないとかいろんな特殊要因はあるんでしょうが、専門店だけめぐって終わり、ヨーカドーには寄らないという人もかなりの割合いるようで、それでもいいんだという明確な姿勢は出てるんだろうなあと思うわけです.やっぱりお客さんとしても、駅前にもあるヨーカドーにわざわざ寄る必要はない、というのは確かかもしれません.

地域の商店街との共生を目指している、ということですが、可能なのかなあ.ちょっと懐疑的です.もちろんモールには全国各地の「優良店」が競って出店しているわけで、いい刺激にはなるんでしょうけど.時間消費型と生活に密着した買い物との切り分け、ということなのかなあ.

ぐるっとまわると2時間ほど経っていました.帰りは環七をバス3本を乗り継いで帰宅です.環七ぐるっとまわると本当は近いんですけど、さすがにバスは少し時間がかかりました.