共栄共存なんて難しい

「大型店は雇用を創出し、人の流れを周辺にも呼び込むから賛成」なんてロジックもよく聞くんですが、どっちかというとそうかなあ、と考えているんです.会社で新聞記事のスクラップをみていてこんな記事を見つけました.産経新聞より、記事はネットに上がっていないのですが引用.


国土交通省が今月発表した公示価格では、都心の地価上昇と周辺での下げ止まり、地方での下落継続という「三極化」が顕著になった。「都心の地価上昇は、都心周辺や地方の活力が移っただけ」(国土交通省)としている。とくに都心周辺や地方では、一つの大型商業施設が反映すると、その周辺の商店街が衰退する傾向にある。
こうした傾向は公示地価にも表れており、東京都内の江東、墨田、葛飾区の商業地地価は前年比0.0-0.6%増とそろって横ばいで推移しており、港区の11.2%増や千葉県浦安市の8.0%増などに比べて低い伸びにとどまった。
最近首都圏でも大型モールが続々と建設されていっています.3/3にはイトーヨーカドーを核として122店舗の専門店、シネコンをそろえたアリオ亀有がオープン、豊洲でも大きいのが建設中ですし埼玉は浦和美園でも巨大なイオンが完成間近、他にもいろいろあったよなあ、ぱっと思い出せませんけど.工場の跡地、マンションよりもゆるい条件で建てられますし、流動化も最近好調ですし、出来るものならもっと出店したいという意向は強いんじゃないかなと思います.
郊外の、田んぼの中に忽然と姿を現す巨大なSCが地域の商圏を一変させてしまう、というのはわかりやすいんですが、都心でもそうなんだなあ、と改めて確認した次第です.特に田舎よりも影響大きそうだなあ.
特に工場跡地のSCなんかは、周辺には住宅しかなかったりしますからね.何十年かたてば「ダイエー商店街」とか周りに商業が集積するんでしょうが、地価がそれを阻んだり難しいところだなと思います.