大きな流れ

昨日もちょっと触れましたが、大型店の撤退の話.

もちろん「採算が取れていない=地域の支持を得ていない=比較的無くても困らない」(同業者としては悲しいところだな)ということですから閉店やむなし(ちょっとやそっとの赤字幅じゃなさそうだし)というところでしょうが、こうして見ると改めていろんな問題があるんだなあと思います.雇用の問題、地域にのこされた数少ない住民に対するサービスの低下、中心市街地の求心力の低下、場所によっては再開発ビルなんかに入っているところも多いでしょうから、地方自治体の財政への影響も懸念されるところです.そう考えると、撤退というのは大変だよなあ.
撤退発表から実際の撤退までわずか二ヶ月というのが今の大規模小売店の現状です.契約上いたしかたない、という企業の論理ではあるんですが、二ヵ月後にぽっかりと空洞ができるという現実は地域社会にとってどう考えたらいいんでしょうか.今後、よりこういう動きは激しくなるでしょう.特に地元企業で無い場合は、その地域、店にも情報が来ることは無いため、対応を考えないといけないような気がします.

個人的には、地域のスーパーにがんばって欲しいところ.全国がイオンモールだらけになりつつあるのは事実ですが、その中で地域のスーパーでもさまざまな動きが出てきています.新潟県を中心としたスーパーの情報を扱われているStep!らくだのこぶさん経由で、こんなニュースも.


食品スーパーの原信(長岡市、原信一社長)とナルス(上越市、山崎軍太郎社長)は30日、来年4月1日に共同で持株会社を設立し経営統合することを決めた。上中越地域を中心に出店競争を続けてきた両社が手を結ぶことで経営基盤強化を図り、県外勢を含む流通業者間のさらなる競争激化に備える狙い。
 東京商工リサーチ新潟支店によると、原信の2005年3月期の売上高は、約731億円で県内トップ。ナルスは5位の約209億円で、両社合わせると約940億円と、2位ウオロクの約435億円の倍以上になる。経営統合で県内に広く店舗網を持つ食品スーパーグループが誕生することになる。
地方のスーパーも合併連衝の時代に入ってきました.変化に対応するのが小売業、と習ったような気がしますが、ホームセンターではかなりこの動きは出てきていますが食品スーパーではあんまり無かったですよね.スーパーの競争という店では全国トップレベルにある同地域だけに、この動きはじきに全国に波及して行くでしょう.地域社会を巻き込んだ大きな動きになっていくと・・・新しいアイディアが出てきそうな気もします.