だんだん不便になってないかなあ

実家の近くの大型スーパーが撤退するという話を親から聞きました.そういえば小さいころ水泳教室があったのがその大型スーパーだったなあ.西鉄香椎駅を降り、地元のおばちゃんのリヤカー部隊が道路を埋め尽くす商店街を過ぎ、真ん中あたりに寿屋系のスーパー、それを過ぎるとまた商店街があって、隣の駅につくあたりにあったのがダイエー香椎店.近くには同じダイエー系に吸収合併されたアピロス香椎店があったっけな.でもこれらのスーパーは全部無くなってしまったわけで、今では人の流れもすっかり変わってしまったと聞きました.で、駅の近くにある数少ない大型スーパーだっただけに、たいそう不便になったという話.「ちょっと布団を買いに行くのにも」(ちょっと買うものじゃないような気がしますがそれはそれで)都心にまででなくちゃいけなくなった、ということでした.親は車も運転しませんし、PCで通販とかもできませんから.
そういう話は確かによく聞きます.特に衣料品、下着類でそういう需要が強いようです.しかし、利益が取れないという話も同時によく聞く訳で、大型スーパーはこぞって食品スーパーへ転向しようとしている時代、このへんの兼ね合いをとれるモデルができれば・・・とは思うんですが.実際にどの程度利益が取れてないんでしょうねえ.
アンテナをたどって見つけたblogから.


どうしても近隣ではそこでしか買えないものがあって、新座市の郊外型ショッピングセンターに行く。そこはバスも通っていなくて、隣の急行も止まらない駅から送迎バスで行かなくてはならない。秋田のイオンのような店だ。
もはや田舎だけではなく都市内部でもこのような状況が起こってきているんだなあとふと考えました.もうそういう状況じゃないのって東京と大阪の都心くらいかもしれませんね.「買い物」の場はどんどんマスへと集約され、車ですこし郊外のショッピングセンターへ行く時代になってきています.サラリーマンやOLさんだったら、帰りに都心の専門店という手もあるでしょう.そういやユニクロも百貨店内へのテナント出店を本格的に始めるようです.(9月23日、池袋東武

買い物はマスに向かってゆきます.「高感度」とか言われていますが、やはり「大量一点消費」という本質は変わっていないんですね.その中で、公共交通機関に頼らずstand aloneの大型SCは急速に数を伸ばし、シェアを伸ばしてゆきます.で、スケールメリットがさらに働いてゆく、という構造なんですが、その中から漏れてしまうのはこういう部分なんですね.
こういう層に特化したチェーンの立地というのも考えられるかもしれません.

店舗の閉鎖は経済合理性から言えばいたし方ないのかもしれませんが、暮らしはそれではかれないものですからねえ、難しいなあ.