新銀行東京ってどうよ・・・?

なんか昨日のエントリ、書いていて「新銀行東京しかり」という妙なところで終わっているわけなんですけど、その新銀行東京.いや別にどこでもいいんだけど、新しく銀行の口座を作る必要があって(仕事の話ね)ふと冗談でだれかが「新銀行東京ってどうよ」とか言い出したもんだから思いだしました.そんな銀行あったっけね.

ご存知のとおり、石原某都知事のさしがねで(たしか当初の目的って、大手が一律に貸しはがしを実施してしまう中小企業を対象に、低担保(もしくは無担保)で資金を融資し、東京の産業界と地域社会の発展に貢献する、とかそんなんでしたっけ)できた銀行がこの新銀行東京な訳です.たしか、そうですよね?
設立のときはずいぶん騒がれていたんですけど、最近あんまり聞かないよなあ、ということでサイトを見てみましたが・・・あら、営業始まっていたのね?支店があんまり無い上、ネット上でも見ないからなじみが無かっただけなんでしょうかね.かくいう俺も通勤で使う都営地下鉄にやたらめったら特別金利の広告(多分これ(PDF))が掲示してあるから知っているだけで、すっかり忘れていましたよ.そういえば三田線の駅にはやったらめったらATMが設置してあるけど、あれって稼動しているのかなあ、とかどうでもいいことすら心配になるほどの知名度だと思います.せめてATMくらいもうちょっと満遍なく配置したらいいものを.(というより独立ATMがいるとは、と小一時間→参考:ATM設置一覧三田線とか大江戸線とか好んで空気輸送に徹している路線にATMをつけたところであれだけど、都営とメトロ、そんなに設置条件に差がつけられたのかしら.おそらく都営線にはただ同然の賃料で設置しているものと推測できますが、はたまた利用頻度の見込みからメトロに蹴られたのか・・・


新銀行東京」は、日本で初めての、中小企業に対する無担保融資を中核とし、多彩なサービスを提供する銀行です。債務超過でも、安定的なキャッシュフローがあれば、無担保で融資します。いわゆる黒字倒産を起こさせないことがモットーです。生産性を上げる、在庫を減らすといった「改善」を考えていらっしゃる意欲ある中小企業の皆様に対して前向きに資金を供給します。「新銀行東京」は、中小企業の皆様の自助努力のサポート役です。
更に、交通、流通等の多様な企業と提携し、ICカードを軸としたサービスの提供を通じて新たな金融インフラを構築します。
いやあまあ、何度も言われていますがそんな企業商店があれば大手銀行が菓子折り下げてやって来る様な状況になってきたのが昨今の日本国内であって、黒字でもキャッシュフローが安定しないとか、赤字だけど改善意欲だけはあるとか、赤字だけど業界特有の事情があるとかそういうところを勘案しないと仕方が無いわけです.まあ業界によってキャッシュフロー表も資金繰り表も考え方が違うはずなのに、同じフォーマットで一律に基準を引こうと(某大手)しないんであれば、銀行としての先行きがあるのかもしれませんけど.


同銀行をめぐっては、中小企業が融資を頼んでも拒否されるケースが相次ぎ、金利も9%から上限15%という「商工ローン」並みの高金利であることなどから、中小業者からは「中小企業の銀行といいながら、実態は役に立たない銀行だ」との批判の声が上がっています。
ソースとして不適切かもしれないけど、こんなニュースも.

もちろん試みとしてはいろいろやって見るといいと思います.もしかしたら貸しはがしにマジに困っている中小企業には助けになるかもしれません.でも、それでどうやって収益を上げるのか、いや収益を上げる必要がそもそもあるのか、そのへんがなおざりになってきたままのような気がします.そう考えると怖いな・・・