一関の中心で(古いな)

中心市街地の空洞化、ってのはもうどの地方都市に行ってもデフォルトの感があるんですが、その中で小さな試みがなんとか実を結んだ、つうニュース.いや、芽が出たくらいかもしれないけど.
一関の大町、といえばほんまに駅前なんだが、大きな二つの空き店舗がありました.この前通ったときもまだあったんですけど、「一関ショッピングデパート千葉久」(〜1997)と「ダイエー一関店」(〜2002)の大きな空き店舗がそのままあり、見事なまでの空洞化が進んでいた町でした.探して見るとこんなページ(「大型店が消えた町」:シャッター通り商店街)でも紹介されていました.さすがに二つも核店舗を失うと町としてのイメージを急速に失う、ということで駅前立地の衣料品店等がいなくなり、住民が減って日用品の商店も減り・・・といった経緯をたどっていたように記憶しています.


大型空き店舗の旧ダイエー一関店=一関市大町=に入店を計画している「一関まちづくり株式会社」の創立総会が五月三十一日、同市駅前の一関商工会議所で開かれ、定款や本店所在地、取締役の選任などを諮り、承認した。近く法人登記する。社長には尾形考致氏が就任。資本金は設立時二千万円で、当面は一階フロアで、産直センターなどを運営する。旧ダイエー一関店のシャッターを三年ぶりに開き、計画では七月上旬のオープンを目指す。
(略)
 十七年度事業計画では▽旧ダイエー一関店の建物借用▽改装と店舗設計▽同一階部分(約千四百平方メートル)の開店▽産直センター運営に向けた農産物等出品者募集−などを掲げた。近く法人登記し、開店は七月上旬を目指している。同店の建物は、市がダイエーから借り受ける方向で交渉中。
ああ、こんな動きもあったんだなあ、と思っていたら今日はこんな記事.ようやっとオープンできたみたいです.丁度田舎の農産物直売所のようなふいんきで、当日はかなり混雑したみたい.

一関まちづくり株式会社(尾形考致社長)が運営する新店舗「新鮮館おおまち」が、21日、一関市大町の旧ダイエー一関店1階にオープンした。平成14年からシャッターが下りたままだった同大型店を有効活用し、「大町ににぎわいを」との願いから、民間有志が出資して開店にこぎ着けた。初日はオープニングセレモニーを催し、開店と同時に大勢の買い物客が訪れ、活気を見せた。
「新鮮館おおまち」は新鮮な産直野菜、生花、海産物をはじめ、手作りの漬物、総菜、工芸品・特産品、小物販売のレンタルボックス店などの各コーナーを設けた。旧ダイエー一関店(地上5階、地下1階建て)のうち1階部分(約1,400平方メートル)を活用し、約3年ぶりにシャッターが開いた。
いや写真をちょっと見る機会があったんですけど、見事に客層がじいちゃんばあちゃんばっかりなんですね.本当に隣は病院じゃなかろうかというくらい.もちろんそれを狙ってこんな平日オープンにしたのかもしれませんけど、まさかそんなに遠くから来るとも思えませんから(一関ってバスの無料パスありましたっけ?)本当に昔から駅近くにお住まいの方が多いんじゃないかなあと思います.当たり前だけど、いい光景だなあとふと思った次第で.おそらく、一階だけの使用、極力コストを排したスタイルになっていて、時限開店ではないかと思うんですが、なんとかこの試みが定着したらいいなあと思うわけです.ただどうしても古い店の残置処理が問題になるんですよねえ.