再出発、最初の洗礼でしょうか

sa-502005-04-29


 経営再建中の大手スーパー、ダイエーは29日、45歳から58歳の管理職851人を対象に、希望退職者を募ると発表した。募集期間は5月23〜27日で、募集人数は200人。通常の退職金に加え、月給の6か月分を上乗せする。
 約1200人いる管理職を1000人規模まで削減、本社機能をスリム化して再生を目指す。今後、店舗閉鎖数や閉鎖時期などが確定すれば、一般職の希望退職者募集も検討するという。
夜見てるとこんなニュースが出てきました.朝刊には載っていなかったので、今日発表になったんでしょうか.ほぼ4人に1人がやめるんですか.
そういえばダイエーはこの何年かに何回か希望退職を実施しています.それでもやっぱり若手がいない、他の大手スーパーに対しても平均年齢層が高いというイメージがありますから、高い年齢層がやめるよりも若手の人材流出のほうが著しいということでしょうか.そう考えると、希望退職を募って、逆に若手の流出を食い止めようとするのは当然のことかもしれません.複数回総額1兆円以上の金融支援を経て倒産は免れた、そしてその原資は回りまわって俺たちの税金ということになる訳ですから、こういう洗礼はあってしかるべきなのかもしれません.個人的には地方の店とかを闇雲に削減するのは慎重にして欲しいところですが、こういうリストラがうまい形に廻っていってくれればと思います.
ただ、この前の福知山線の事故でも明らかになった、企業の偏った人員構成というのもやっぱり少し気になります.親切なスーパーって何だろう、顧客の立場からあって欲しい会社ってやっぱりプロの社員が揃っている会社じゃないのかと思うんですね.特に一般の人と直接接する小売業だとそれが鮮明だと思うのですが、お店に行ってもダイエーってその辺がどうも弱いですよね.なんか殺伐としている感じ、店員さん自体が少ないのかしらん.
どんな仕事でもそうですが、どうやってプロを育てるか、どうその仕事に対するモチベーションを持たせるのか、なかなか難しい問題です.もちろん俺なんて今の仕事をして5年くらいにもならないペーペーな訳ですが、やっぱりその辺も考えていかないといけないんですけどね.
正社員率が高いスーパーといえば、首都圏(主に西南部)のチェーンストア、オオゼキが有名な訳です. ちょっとエリアが違って未だに見に行ったことがないんですが、一度は行っておいたほうがいいんでしょう.

もちろん、オオゼキがうまくいっているのは、商圏が狭くまた客単価の高いお客さんが周囲に豊富、よってそういう人たちを顧客として取り込むことが成長の必須条件だった、それをうまく取り込めたからだと思います.他のスーパーでいうまくいくとは限らないとは思います.しかし、そういう顧客に気付く、分析が正しいというのがプロなんですよね.そしてそういうものを見る目は、多くは経験によって養われてくるものだと思います.
そういう人の力をどう会社に取り込んでいけるか、どう伸ばしてゆけるか、それを第一に考える会社が増えて欲しいものだと思います.

…この数年の急すぎるとも言えるリストラに組合は?と思ったんですが、そか、管理職だから組合は関係ないのか.そう考えたらすごいなあ.