銀塩写真とインストアラボの終焉

この前友達の結婚式で撮った大量のネガフィルムをどうにかせんといかんので(まだ現像してなかった.すまん)、近くのスーパーの中に入ってる大手のインストアラボに持ち込もうとしましたが、なんとラボがなくなっていました.ビックリ.で、帰る途中に同系列の違うラボを見つけたんですが、「すぐ出来て高品質」をうたってるだけあって、現増代500円+プリント代金35円/枚、えーっと36枚撮8本だから全部で1.5マソか、ちょっといたいな、そう思ったら足は自動的に帰りがけにあるビックカメラに向かっておりました.
思い返すと、もちろん昔は記念写真でもなんでもネガカラーだったんですけど、そのころからこの「30〜40円/枚+現像代500円程度」っていうモデルは全然替わっていません.聞いたことあるんですが、それでも現像機のリース料・ランニングコストと印画紙代を考えると、結果として儲けは現増代部分くらい、なんだそうです.薬品や印画紙が値下がりした、という話はついぞ聞きませんので、値段も昔のまま、と.対抗モデルとしては、商店に取次ぎを依頼する「同時プリント0円」がありますけど、こちらの方は格安で何とかやってるんでしょうか、よく行く商店街の本屋でもよく取り次いでいる人を見ます.東京近郊だと日本ジャンボーなんかが大手になるんでしょうか.なんとか数を裁くことでやっているんでしょうね.
しかし世はデジタル時代、すっかり記念写真を撮ることも少なくなりました.ていうか主婦層がデジカメを持ち出したのが一番痛いんだそうで、再編が進んでいます.


株式会社55ステーションは15日、株式会社ノジマと業務提携、資本提携を合意し、契約を締結したと発表した。
 55ステーションは株式会社ダイエー筆頭株主とするDPEチェーン。直営店797店舗、フランチャイズ27店舗を展開する。資本金は6億6,600万円。ノジマは首都圏を中心に59店舗の家電量販店と携帯電話ショップを展開する。資本金は15億2,900万円。
 55ステーションはデジタルプリントショップへの転換を進めているが、銀塩フィルム販売とフィルムプリントの落ち込みが大きく、これに代わる事業の柱を構築する必要があるとしている。業務提携により、55ステーション店頭で携帯電話とデジタルカメラを中心とする小型デジタル家電を販売する。また、ノジマ店内にデジタルプリントショップを出店する。
 これに伴い、55ステーションは5月末までにノジマを割当先とする第三者割当増資を実施、ノジマ55ステーション過半数の株式を取得する。また、ノジマは役員を派遣する。
たしか2年前に西友系のインストアラボ、アルムステーションを合併したとおもったら、今度は家電量販店の傘下に、ということで、新しいモデルを作っていくのは難しそうだなあ、という感想です.たしかに格安のところよりも印画紙の品質も薬品の鮮度もいいから写真としてはいいんですけどね.
で、ビックカメラでは、マニア向けの写真機材が前面になっていました.ネガカラーよりもリバーサルフィルムが目立つ構成、結局こういう方向にしか生き残る術はナインか.そういや写真とりにいってもデジカメばかりだもんなあ、最近。