ライブドア、ちょっと続き

結局堀江社長は仮処分を裁判所に申し立てることにしたんですね.仮処分が認められたら、そのあとは本格的な法廷での争いへと発展する訳ですか.
日経のコラムが、すごい分かりやすく問題点を列挙してました.


 今回のライブドアによるニッポン放送株式取得に関して各方面から賛否両論が飛び交っているが、全般的にはライブドアに対して批判的な内容が目立つような気がする。その内容は、株式買占め手法の合法性を問うもの、敵対的手法による経営参画というやり方への疑問、果ては堀江氏の服装や口調に対しての意見など実に多種多様である。
(中略)
 筆者はライブドアの経営がどういうものかをよく知らないし、堀江氏との面識もない。その意味でニッポン放送株買収の真意や今後のライブドア経営とのシナジー効果・戦略の妥当性などを効果的に議論する立場にない。ただ逆にそういったことを全く考慮せず、単なる一投資行動として捉えた場合、今回の株式取得にはそれほど疑問を感じ得ないのが率直な感想である。
 ニッポン放送株が割安株との認識は市場参加者の間ではすでに一般的な事実である。また割安株が割安に放置されている理由が他の同種な株式と同じく株式保有構成にあるということも既知である。ライブドアの発行する転換社債に転換価格の下方修正条項が付いていようが、堀江社長のもつライブドア株がリーマンに貸し出され、それが空売りに使われようが、時間外取引で株式が買われようが、それらは本質ではない。合法的に株式の取得がなされたとの前提に立てば、その本質は借り入れにより調達された資金を用いて割安株と思われる株式を買ったに過ぎない。とすれば投資行動としてみた場合、リスクをとってリターンを得ようとする投資行動以外のなにものでもない。
・・・と続きます.堀江社長時間外取引で取得したことに様々な批判が出されている訳ですが、投資家であれば、自らの投資効果を最大限発揮するために、法で許されるぎりぎりの行為まではまあとりますよね.普通.確かに時間外取引はTBOを形骸化させる「恐れ」は含んでいると思いますけど.そういう意味で批判されているようです.以下、「日本が求めた米国型キャピタリズム」「米国型キャピタリズムの限界」と続き、今回の行為の是非は是々非々として、投資家の側面から明確な制度の整備を求めています.いろいろ今回のことについて文章を目にしてきましたが、今のところ俺の考えに一番近い(というのは大変おこがましいのですが)ので引用させていただきました.
しかしそれにしても、ライブドア批判と堀江社長批判がごちゃごちゃになって、なおさら議論が追いついていないなあ、という気がします.でも「社長に利益が集中する」ライブドア他IT企業のありかたってどうよ?という気もしますけど、其の分貸し株にだしたりリスクも背負っている訳だからなあ・・・