西友に行ってみました

とかナントカやっているうちに会社を出たのは深夜だったのですが、帰り西友に寄ってみました.ウォルマート流がどんなものなのか見たかったのです.いつかも行った「西友巣鴨店」、時刻は23時すぎ.店は1969年開業のかなり年季の入った3層(地下・・・食品、1階・・・衣料品、2階・・・子供服+日用品・家電)、全館24時間営業です.とりあえず上から下まで一回り.
なんか苦労してるなー、ていうのが率直な感想です.巣鴨らしさも無いし、かといってアメリカのスーパーみたいに合理性一本やりでもない、西友の迷走をそのまま表しているみたいな感じです.
衣料品で行くと、「肌着とか誰でも使う定番商品だけに特化して、ファッション性を追及しない」というのがEDLPだと思うんですが、子供服の半分くらいがおそらくウォルマート社開発ブランドになってるようです.しかしセンスがなあ・・・といった感じ.しかもそれを一緒くたにいれちゃうもんだから一体どこに何があるのやら.
で、IT化を進めて店在庫を極小にする、というのがあるべき姿だと思うんですが、どうも上手くいっている様子がありません.なんか特殊な事情があるんじゃないの?って思うくらい在庫が多い。売場以外(バックヤード)に在庫をもたない方式にしてるんでしょうが・・・いくらなんでも在庫が多すぎの様子です.紳士服コーナーで普通に定番の白ワイシャツ買ったんですが、クロムワゴンにぎっしり5台、ワゴンの下にはコンテナに入った在庫の山・・・数えてみると全部で800枚強・・・800円のワイシャツってそんなに売れるんですか?開発商品だからいつでも発注できるんじゃないの?なんか万事がそんな様子です.靴はぎっしり裸で並べた上に、一番下段には箱がぎっしり、当然空箱かと思ったら全部商品はいってやんの.一体一万円弱の紳士靴が一日何足売れるんでしょう.とにかく在庫が豊富な店です.で、いまいち何を売ろうとしてるのかわかんない.売り場が固定されてるんでしょうか.今の時期だから冬物集約で半額にしてみたり、巣鴨なんだから下着肌着をもっと広く取ったり、すること一杯ありそうですが.こんなんでも10人くらいお客さんいるのだけが救いです.でも2階と1階は24時間営業にしなくてもなあ・・・
とか思いながら地下に降ります。一番の売りが198円(10ロール)のトイレットペーパー、「ウォルマートだからこの価格!」っていわれてもねえ.安いけど、パッケージ中国語だし、中国の100%純正パルプなんてなんか使う気がしないんですけど.隣にある西友開発の(ウォルマートになる前ね)「牛乳パック再生品」の方拡販してくれないかなあ。
食料品のほうも、いまいちぱっとしません.なんか売場が荒れてる様に感じました.24時間営業なんだから、この時間帯に比較的売場を維持できたら一日上手く回るんだと思いますが、欠品ばっかり、キャベツはだれも葉を剥かないのか、バラの花状態だし.イチゴは縦積みしてあるし.痛むってば・・・どうもウォルマートの什器にあわせるとそうなっちゃうみたいですね.うまいこと臨機応変になれないのかな?
やがて10人くらいの「ナイトクルー」総出で補充がはじまりました.なるほどこういうシステムなのか.定番商品を棚一番上のストックスペースから下に移す、というだけの作業のようです.ということは売場作りはもうちょっとあと、普通のスーパーと同じ様な感じなんでしょうか.
西友、といえば無印良品を生み出したスーパーです.商品に話をつけていく、というかそういうのは得意だったのかしら?ウォルマートと結構対極にあったんだなあとこうしてみると改めて感じます.このあとどういう方向に行くのか、結構興味があります.

クレジットカードで買い物したら、レシートに「ウォルマート 店番号」と出てました.システムって世界共通なのかな、IBMのレジも他に見たことありません。