変ってゆく街.

昨日の(id:sa-50:20050123#p1)写真展.

ばーっと定点写真が並んでいるイメージだったのだが、思ったよりも小さなギャラリー.写真は連続写真風にダイジェストになっていて、メインはスライドの連続上映だった.35年前の新宿はスカイラインがはっきりとしていて、ていうか殆ど平面だ.次々とビルが本当に「生き物のように」伸びてきて、いろんなものを覆いつくし、そして同時に古いビルが老いていく様子、それを新陳代謝というのかもしれないがそれをみているとなにかやるせないような気持ちになってしまう.手前に都営住宅と都営バスの営業所、小学校が見えるのだがそれだけが変らない、ていうかそれ以外はすべて変ったんじゃないだろうかというくらいすごい変化.あ、車庫にツーマンの都営バスが見える・・・
建築は街をどんどん変えていく.それが街のエネルギーで、新宿の浄水場を高層ビルの塊に変えてしまった「企業のパワー」なのかもしれないけど、同時にそこに人が住むことで保たれていた「街」という秩序がなくなってしまってるんじゃないかなあ、とか考えたり.未来都市ってもっと秩序だった整然としたものになるんだと小さいころは思っていたんだが、こうしてみると昔のほうがずっと秩序があるように見える.

残念なのは、この記録写真が去年で終わってしまったことだ.もちろんどんどん周りの建物の高層化が進んで、定点観測にふさわしくなくなったとかいう理由もあるとの事だが、公的にやる価値って無いのかしら?