嘱託、というもの


「増えた仕事は、本当は正規職員でまかなうべきだが、行財政改革のからみで定数は簡単には増やせない。そこで、非正規職員をあいまいな待遇のまま増やし、新しい職務に充ててきた」(清水教授)
 新しい職務は、補助的なものとは限らない。例えば、公立保育園の延長保育。朝早くや夜遅くの時間帯は、非正規が対応する。子供を預かる行為の重さは常勤と何ら変わらない。
いや、俺には子供もいないしその前に独身ヲタだし、まあダメ人間の俺様にはまったく関係のない話かもしれないのだが、「今の保育士の殆どが嘱託・パートタイムなどの非正規就労者」つうのをググっていてみつけた記事.そういや、大学にも保育園が併設(付属、とかじゃなくて職員のためのね)されていたんだが、もう同じような問題を抱えてると聞いたことがあったなあ。
というのも、彼女の人が今年から専門学校を卒業して晴れて保育士になった訳なんだが、なんでも問題が発生しているご様子。今東京郊外の某保育園(開園3年目)で働いているんだが、もちろんこのご時世だけに正社員としての求人は殆どなく、嘱託保育士(単年契約)という形で数人の同期と一緒に働いている.で、
「一年目だけどアノ人には辞めて貰って、新しい人を・・・」
と園長先生か?とにかくエライ中の人が話しているのをきいちゃったんだと。誰かは分からないけど、学卒一年目で切られてしまうのは大変心外だ、という訳だ。
俺とは正直全然別の社会ではあるんだが、そんなことってあるのかー、つうのが正直な感想で、まあその保育園も「同じく新入りの先生をなんでかわかんないけど試用期間で切った」とか「採用時には正規職員か嘱託職員かを明示しなかった」とか「就業規則があるのかないのかわかんない」とか、かなり今となっては怪しい点も一杯あったんだけど、それはともかく「保育士の嘱託職員ってなに?」つうことからググり始めたら上記のページに行き着いた訳で.

正直経営の面からは、若い人を短期就労という形で使おう、というのは分かる。人事流動性を高める、ということで、企業一般の間では推奨すべきことともされているのも分かるんだが、本当にそれでいいの?と色々見ているうちに思えてくる訳で。実際仕事の様子とかを聞いているから肩入れしているだけかもしれないんだが、2chとか見ても正直「薄給*1+激務で将来の保障がなけりゃそりゃやってられんわな」と思えてしまう。その一方で保育園の民間委託は急速に進み、保育園は足りないのに保育士は余る、という奇妙な状態に陥っているのが現状のようだ。

うん、ちょっと今後考えて見ます。

*1:都内フルタイムで10〜15マン、つうのが一般的なようだ