久しぶりに見る渋谷の街

sa-502004-09-11

そういや、東京に来てもう3年半なんだが、渋谷の町なんて行くのは3度目くらいじゃないだろうか。*1一番見慣れている渋谷というのは、毎朝7時のNHKニュースが首都圏版に切り替わった後の天気予報、渋谷駅前の交差点の生中継から始まる見慣れてるシーンで、それは「現在の渋谷です」というナレーションが流れてくるのだが、本当にソレが渋谷なのかはわからない。それくらい渋谷というのは虚構の存在だ。
行ったのはというと、ユニクロが本社をマークシティに構えていたころに一回、就職活動か転職活動か来たが、東京にきてからはやっぱり映画を見に一回と、何の用事もなく一回くらいしか覚えていない。
危険な街、とか女子高生が、とかギャルが、というが、ひさしぶりにきたらそんな感じがするのかなあ、と思っていたのだが、やっぱり俺にしてみたらただただ人が多いだけの乱雑な街であった。きっとその何もない空虚さが、渋谷109とかを進化させ、空虚に若者を吸収させていってるんだろうな、と思うと、ちょうど駅前のスクランブル交差点から見る109が巨大な舞台装置に見えてきた。
繁華街だから当然なのだが、LOFTとか東急ハンズといった有名店の間に、ぎっしりと表層的な小さな店が何十にも集積していて、そこそこ客が入っているように見える。これだけ人を集める街にどういうマーケティングが存在してるんかなあ。
本当に繁華街というのはそんなに大きくない訳で、その端のほうにRight-Onを発見。Right-Onなんてファミリー層、パパママ中学生の一人息子という、典型的と誰もが思うファミリーの象徴ではないか。なんでこんなところにあるんだろう、としばらく呆然とする。

広い店内に客は独りもいなかった。やっぱり虚構だ。

*1:今日初めて、「ハチ公」の像を発見し、「センター街」というのがどこか分かった