赤羽団地群

ひっさし振りに自転車を購入して赤羽から自走して帰宅。自転車だとバイクにも増して小道とかにひょいひょい入れるもので、赤羽郷付近の公団・都営団地群に迷い込む。半分くらいは立て替え中なのだが、5〜8階程度のもう数十年選手になりつつある団地がどこまでも折り重なるように続いていき、各棟の1階には個別の郵便受けが数百づつ並ぶ姿は壮観、未だに団地の大通りの一階、通りに面した部分には商店街があり、不動産屋・肉屋・小僧寿しほっかほっか亭電気屋、と続く。あれ?スーパーマーケットがないな。もしかしたらその頃から店舗構成変わってないんじゃなかろうか。ちょっと団地の中に入ったところにおもちゃやさんがあって、店頭にはこれまた20年以上はたっぷりとたっていると思しきゲーム躯体発見。10円で、ちゃんと周りはダンボールで囲ってあったりと卒がない。
公園では子供が遊び、少ないながらも商店街ではおばちゃんが世間話に立ち止まる。団地は登場後何十年かして日本から失われつつある共同体の姿をかもし出してきている。はて、大友克洋が「童夢」(ISBN:4575930326/1983双葉社)で団地の匿名性・表面性をあらわにしたはずだったのだが、いつの間にか団地の外の社会のほうがずっとそうなってしまった。せめて新しい団地でもそういう商店街が生き残っていけますように。