駅前商店街も捨てたもんじゃないんだけどな。

sa-502004-06-08

今日の日経流通の一面はけっこう面白かったので。


米国生まれの巨艦店、スーパーセンターが次々と開業する新潟県。広大な平地、まっすぐに伸びる道路など米国に似た条件がそろっているにもかかわらず、滑り出しは一様に厳しい。現地ルポや近隣の消費者を対象に実施したアンケートなどからは専門店などとの競合、売れ筋商品の欠如、慣れない消費者という三つの死角が浮き彫りになった。
やっぱり今でも小売業には「巨艦主義」みたいなものがあるのかなあ。いくら大きなハードを作っても、小売店は商品を入れるハコにしか過ぎない。特に、商品と一律的なサービス以外に打ち出す力に乏しいチェーンストアはまさしくそうだ。そう考えると、ちょうど今日の日本流通新聞に取り上げられていたのはともにリージョンチェーンの「プランツ」と「ベイシア」だったんだが、商品力ではイオンとかと一部の圧倒的な購買力をもった小売業以外じゃまだまだだし、地方の一チェーンにスーパーセンターは無理なのかなあ、という気がする。たしかに昔に比べたらずっと大きな店は増えてきたが、シネコンがついていたり何らかのプラスがないと、毎日使うにはちょっとなあ、と思うのだ。

大体いくらアメリカに似てるとはいえ、アメリカの感覚で走っちゃうとすぐ次の町とか、次の大型国道とかに出るわけで、商圏が重なり合って同じような店で同じような客層を奪い合っているだけでしかないよな。

  • 遠い「地域独占
  • 「ほしいものない」
  • 「広すぎて疲れる」

うーん、この声、昔からよく聞いたような気がしますが。
さて、そう考えると、今苦戦している昔ながらの商店街も、再構築できる余地があるんじゃなかろうかと。
大型店に押されっぱなしで中心市街地の空洞化は(まあ大型店ができる前から始まっているわけだが)すすみっぱなしなのだが、別に消費者は大型店を一律に求めているのではなく、毎日便利にお買い物ができる空間を求めているわけで。中心市街地のまた中心には古いGMS(総合スーパー)があって、それが退店→一さらに空洞化、という流れも、逆に止めることはできないかいなと。

考えるべき店はいっぱいあって、購買行動をコンパクトにまとめた核をどう町の中に持ってくるか?車社会とどうリンクさせるか?(といっても駐車場を整備するくらいしか俺には思いつかないんだが、店は田舎にあっても人は大部分何らかの集落に住んでいる、というのもヒントになるかも)店ぞろえとかも、一定レベルを維持する必要があるわけで、町全体で商店街の再構築というのはできないかな。
確かに大きい店は疲れる。毎日買い物するにはちとつかれる。そして毎日忙しいんだから、休みの日まで買い物なんてしたくない、たまにならいいけど・・・というのが普通の意見なんだろうな。俺もそうだし。昔ながらの町で、たまには町の人と会話しながら、忙しいときにはぱぱっと買い物できたら一番便利なんだけどな。