昔からの遊園地っていいよね。

ふらふらと陽気に誘われるように、偶然豊島園のプールでフリーマーケットがあっていたので、またとりあえず寄って・・・帰りは、30年ほど前のラジオ付時計を3つ抱えてバイクで帰る羽目になりましたとさ。このちょっと古さ感がいいんです。フラップ式・ドラム式・アナログ指針式なんですが、まそのうち自慢でもしようかと。
　豊島園自体はじめて入ってみたんですが、いやこのちょっと古くて、木が鬱蒼と茂っていて、ジェットコースターのレールがぎしぎしいう音が遠くから聞こえてきたり、隅のほうに見向きもされなくなったゲームマシンとかがころがってたりして、けっこういい感じでした。地元ではもう20年ほど前から「つぶれるつぶれる」と言われながら（地元のおばちゃん談）、しぶとく生き残っていて、80年代にはかなり積極的にヤンマガとか新聞（全国紙）に挑発的な広告をのせていたなあ、ということで、もっとアカヌケタところをひそかにそうぞうしていたのですが、思いもかけず中途半端にさびれていていい感じでした。
　小さいころつれられていった三井グリーンランド（大牟田市）も、隅っこのほうはこんな草ぼうぼうで、さらにはしっこにいくとへろへろになった線路が引かれていて、鉄さびの塊みたいな電気機関車が電車改造の客車をひいてとまっていたのですが、そんな原風景を思い出します。いや、子供心に乗りたかったなあ。三井炭鉱鉄道（社員専用でのれませんでした）。
　こういう遊園地の思い出もやっぱり必要なんじゃないかなあ、と。お父さんが隅のベンチで昼寝をしていて、子供が走り回る風景。どんどん地方の遊園地が消えていくのをみるとやっぱり地方格差ってあるんだなあと思うね。