スーパーの深夜営業のメモ

今日でも帰りがけに寄ってくること。


首都圏の食品スーパー、サミット(東京・杉並)は午後八時以降の売り場を「ナイト☆サミット」と銘打ち、深夜に欠かせない商品を本部が指定している。(略)売れ残りという印象をなくし、深夜でも「選ぶ楽しさ」を残す。同社は陳列レイアウトも昼と夜で変えている。都営地下鉄の駅前にある志村店(東京・板橋)では、夕方までマグロの切り身を並べていた冷蔵ショーケースを午後八時にイカの塩辛や一人前のおでんパックと入れ替える。
日本経済新聞 1月26日夕刊より
コンビニのそれと違い、スーパーの夜間営業は「夜だって冷蔵庫などの電気代はかかるんだし、どうせ店はパートが大半だし、営業時間帯以外でも補充清掃で社員がいる時間が
あるんだから、その間も店を開けてもあんまり経費増にならないよね」というところから出発している(いうなればホームセンターとかで開店前でも買い物ができるのにちかい)のだが、いよいよ深夜営業が一般的になり、そこでも競争が起こってきたということ。これまではよほどの店でない限り、正直営業時間延長=収益増、という図式だったのだが、今後は経費とのにらみ合いがあるだろう。ちなみに上記記事で紹介されていた「サミット志村店」は、都営地下鉄三田線志村三丁目駅から徒歩2分ほど、地下にサミット、1階にコジマデンキ、2階にトイざラスという再開発店舗。駅の反対のガード下には「パパママストア」程度の地元資本の小スーパー「スーパーみらべる 志村店」があり、こちらはかなり昔から深夜1時まで営業している。こっちはいつも使うが、独自仕入なのかかなり独特な品揃えをしつつも深夜まで生魚とか販売していて、どちらがいいかは微妙なところだ。今後はこういうすみわけが必要となるかと。
 これまでは「深夜だから」ということで許されていたこと(出入り口が少ない、店員がいない、照明が暗い、衣料品・医薬品などが購入できない、商品補充を同時にするため落ち着きがない、など)も許されなくなってくるわけで、これも頭が痛い問題だ。早めにモデルケースを作った会社がきっと伸びてゆく。
 問題として、こうやって社会的に時間間隔がなし崩し的になくなっていくのは嫌いなのだが。若者が集まったり、盗難が増えたり、いろいろあるだろう。また近隣住民との取り決めで営業時間が制限されている店も多くある。お客様にそのことをご理解いただくにはどうしたらいいか?
働くほうとしては雇用機会も増えるし、流通業にありがちなサービス残業が実は減ったり(会社によっていろいろあるだろうが、「開店前から閉店後の後片付けまでいる」というのが物理的に不可能なので)とけっこうありがたい。実は。
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