黄金町商店街

年末の写真が出てきました。北九州は、小倉からモノレールに乗って3駅目、香春口三萩野駅の近くにある黄金町商店街。黄金町、その隣は白金町、その隣は貴船、となんだかわからないけれども縁起のいい地名が続くところですが、まあ見た感じ普通の都心に近いマンションなどが立ち並んだ地域じゃないかなあ、と思います。

それはそうと、このときは仕事帰りで19時ごろ、スーパーには人はいても商店街が店じまいを始める時間で、閑散としていました。

商店街のアーケードからこんなもの。

風神。

反対側は、当然

雷神。

きくと、毎年近くの女子高の生徒さんが作成して、商店街なんかで飾っているそうです。色紙の小さなモザイクでできているということで、なるほど近づいてみるとよくわかります。しかし、根気の要る作業そうですね。色紙も、単色の色紙ではなくチラシなどを小さくきったものだそうですが、さすがにそこまではわかりませんでした。

飾っているだけでなかなかインパクトもありますが、どうせなら作っているところが商店街で一般に見れたりするといいのになあ、とふと。

飯塚商店街2題


昔は、仕事納めと仕事はじめは、まあそのまま麻雀になんかいったものだったなあ、とかいう話をたまに聞きます。全然ピンとこないのですが、そういう時代があったということですかね。
 大阪、ジャンジャン横丁だったか新世界だったかでは、商店街の中の将棋会館が有名ですが、飯塚の商店街をぶらぶら歩いていて見つけたのは雀荘でした。
 昔はこういう感じで、商店街の中にあってちょっとおじさんたちが立ち寄ったりしたんでしょうけれども、時の流れが止まったような一角でした。

街の力を

そう考えながら外へ。天神コア、入場制限が夕方になっても続いていたり、パルコ、岩田屋、どこも福袋その他を持った若い人たちで歩道が埋め尽くされてます。そうですよね、ビルからビル、店から店とわたっていくんですよね。街全体がひとつの場なんだなあ、と。

そういえば、昨年福岡パルコがオープンした際、周辺のファッションビルとデパートが一斉にパルコオープンを歓迎する懸垂幕を掲示したのは記憶に新しいところ。今年は新幹線開業、博多地区には売り場面積約40,000平方メートルの巨艦、阪急百貨店が開店します。今年も天神、なにかやってくれるのではとは期待しています。

新天町商店街の初売り

そんななか、キタムラカメラの中古コーナーでも覗こうかなとあるいていると、新天町商店街に人の波。

新天町、老舗の名店や昔からのブランド店が並んでいるのですが、自分には縁遠い店が多いので一瞬考えたんですがスルー。
毎年売り出して、その日のうちに売り切れるという話はニュースなどで知っていたのですが、こんなにとは。
並んでいるのも、結構お年を召したお客さんばかりかと思ってましたがそんなこともなく、結構幅広い人たちに愛されていることがわかります。確かに、商店街を歩いていても、お姉ちゃんの呼び込みから和菓子のお店まで色々で、バランスよく祖そろっているんですよね。(男性向けの店は本屋とCDショップくらいしかないんですが)


この新天町商店街、福岡を代表する商店街なのですが、珍しいのはその運営方法にあります。普通、商店街は自然発生的なもので、土地建物を個人所有する商店が連なっている、もしくは、商店毎にそれぞれの土地所有者から賃借している、というのが普通なのですが、ここは新天町商店街が土地建物を一括して所有し、各店舗は賃借しているという形になっています。*1
 歴史的経緯からいうと、戦後の博多の老舗店舗の商店主などが「闇市経済」からの復興を目指して市有地を借り受けはじめた人工の商店街だから、というのがあるのですが、組合として強い活動がされているようです。
 で、空き店舗が出たときも、商店街*2が新規出店者を募集し賃貸するという形をとっているんだとか。

 今でも、テナントビルの様に、商店街全体での収益活動や販促に各店舗が共同して、強く取り組んでいる様です。こうしてみると、意思をもってひとつの方向性に向かっていく商店街であれば個店の力をこえた活動ができるんだけれどもねえ、そう改めて思うのです。

*1:正確には土地は商店街組合(新天町商店街商業協同組合)が、建物は各店主が株主となる株式会社新天町商店街公社が所有

*2:株式会社新天町エステー

天神の初売り

家にいてもやることはないし、もう冬休みもおわっちまうので、街の本屋まで出てきました。
福岡、天神、今日が百貨店、ファッションビルの初売りだけあって込み合っています。道も天神直前だけ渋滞、買い物帰りのお客さんを乗せた高速バスとこれから買い物に来るお客さんを乗せた高速バス、向かい合って渋滞にはまっていたり、九州各地からずいぶんお客さんが来ているんですねえ。

今年もよろしくお願いします

正月ではありません、年末ある日の旦過市場

仕事の行き帰りに通ることがあるのですが、思わず買いたくなる何かがあります。通路に対してオープンに商品を展開できる、スーパーとかにはない商店街の強みなんでしょうね、とはいえ、野菜やら生魚を買って職場に行くわけにもいかないので(まさかぬか味噌づけとか鯨の刺身とかを持っていくわけにも行くまい)、せいぜいカナッペを買っていってお昼ごはんにするとかくらいなんですけれども。
 この強みに目をつけて、商店街の入り口にあるスーパー丸和(一応「日本初のスーパーマーケット(セルフ売り場)」なんだそうです)では、商店街の通路にそって建物と通路との狭い隙間に冷蔵ケースやらレジやらを並べ、売り場に仕立てています。商店街といえば商店街、単なる外売り場といえば外売り場なんですが、多くのお客さんが足をとめています。商店街のよさですね、おもわず買ってしまう。
 
この何年か、商店街のメディアへの露出がずっと多くなってきましたね。昨年も、旦過市場、まあよくテレビで見ました。ああ、あそこの八百屋さんのおじさんだ、とか、菓子屋のおばちゃんだ、とかようけみました。また、全国的にも、築地市場へ外国人が押しかけるようになってからもう何年でしたっけ、市場の観光地化、商店街の観光地化の流れは今年も進んでいくんでしょうね。むしろ、面白いので進んでいけばと思います。地産地消、お金を域内でまわす面白い取り組みになりそうな気がします。

ここ、旦過市場でもいろいろな取り組みが行われています。北九州大学の発信拠点大学堂を中心に行われる演劇とか写真展とか、商店街の写真撮影会とか、あと欠かせない、商店街各店のおいしいものをチョイスできる「大学丼」とか。北九州大学だけでなく、他の大学を巻き込んだ動きがでてきたとか。お店の人と話していると、商店街のこういう新しい流れを取り込んで商売になればいいねえ、とかそういう話も出てきます。

 北九州はまだ、ほっとかれている産業遺産その他が膨大に埋もれているんですよね。今年は北九州通いが加速しそうです。