今年もよろしくお願いします

正月ではありません、年末ある日の旦過市場

仕事の行き帰りに通ることがあるのですが、思わず買いたくなる何かがあります。通路に対してオープンに商品を展開できる、スーパーとかにはない商店街の強みなんでしょうね、とはいえ、野菜やら生魚を買って職場に行くわけにもいかないので(まさかぬか味噌づけとか鯨の刺身とかを持っていくわけにも行くまい)、せいぜいカナッペを買っていってお昼ごはんにするとかくらいなんですけれども。
 この強みに目をつけて、商店街の入り口にあるスーパー丸和(一応「日本初のスーパーマーケット(セルフ売り場)」なんだそうです)では、商店街の通路にそって建物と通路との狭い隙間に冷蔵ケースやらレジやらを並べ、売り場に仕立てています。商店街といえば商店街、単なる外売り場といえば外売り場なんですが、多くのお客さんが足をとめています。商店街のよさですね、おもわず買ってしまう。
 
この何年か、商店街のメディアへの露出がずっと多くなってきましたね。昨年も、旦過市場、まあよくテレビで見ました。ああ、あそこの八百屋さんのおじさんだ、とか、菓子屋のおばちゃんだ、とかようけみました。また、全国的にも、築地市場へ外国人が押しかけるようになってからもう何年でしたっけ、市場の観光地化、商店街の観光地化の流れは今年も進んでいくんでしょうね。むしろ、面白いので進んでいけばと思います。地産地消、お金を域内でまわす面白い取り組みになりそうな気がします。

ここ、旦過市場でもいろいろな取り組みが行われています。北九州大学の発信拠点大学堂を中心に行われる演劇とか写真展とか、商店街の写真撮影会とか、あと欠かせない、商店街各店のおいしいものをチョイスできる「大学丼」とか。北九州大学だけでなく、他の大学を巻き込んだ動きがでてきたとか。お店の人と話していると、商店街のこういう新しい流れを取り込んで商売になればいいねえ、とかそういう話も出てきます。

 北九州はまだ、ほっとかれている産業遺産その他が膨大に埋もれているんですよね。今年は北九州通いが加速しそうです。