高速道路の無料化とか

倉庫番さんの「そらいろ、クルージング」を読んでいて知ったんだが、へえ、高速道路の無料化って本気でやる気なのか。最近これに対する批判がとても大きいのでうまいこと矛先を収めたりするもんだと思っていたんだけれども。まあ、土日の1000円割引もまさか本当にやるとは思ってなかったもんなあ。
西日本新聞にはこんな記事が。


■料金所不要 走りやすく 発案者・山崎養世
 民主党が公約に掲げる高速道路無料化の発案者であるシンクタンク山崎養世(やすよ)事務所」(東京)代表、山崎養世さん(50)=福岡市出身=に聞いた。
    ◇   ◇
 ETC車載器を取り付けた人とそうでない人にサービス格差がある現在の仕組みに、そもそも問題がある。
 料金無料化で高速道はさらに渋滞するとの指摘もあるが、渋滞の主な原因は料金所付近での混雑だ。無料化すれば料金所が不要になり、出入り口の数を増やすことも可能。一般道との接続がよくなり、利用者は高速道と一般道を使い分けられる。渋滞は緩和され、通行車両の燃費も良くなり、排ガスが減って環境にも優しい。
 出入り口の数を現在の4−5倍に増やせば、高速道は生活道路になる。サービスエリアやパーキングエリアを民間に開放することで地方に新たなビジネスが生まれる。
 問題は混雑する大都市圏の高速道の扱い。一部地域は現在の有料制を維持し、混雑時や、排ガスの多い車両に別建ての料金設定(ロード・プライシング)をして、ETCを活用する方法もある。
個人的には、高速道路を無料化させる必要はないんじゃないかと思っている。これ以上自家用車の利用を促進させる必要はないんじゃないか?と思っているだけなんだけどね。
地方はどこでもそうなんだろうが、ここ九州もすっかり自動車社会。引っ越してきてびっくりしたんだが、都市圏の旧市街にあるウチの近所ですら1家に2台というのは当たり前、都心に通勤するときくらいでないと、公共交通機関なんて使わないのが現状だ。
そんな中でも遠くに旅行に行くときは安全性、道中が楽しめる、時間が読める、そして高速料金が馬鹿にならない、ということで公共交通機関を使うことが多かったんだけれども、今はねえ。通常の土日はそんなに遠出はしないので高速の渋滞が増えた、という実感はないんだけれども、連休とかになると一気にくるようで、GWも盆休みも九州道で50キロ超の渋滞が発生したのはご存知の通り。
こういう状態でなおさら高速道路が無料になっちゃったら、もうどこに行くにも自家用車、物流だってトラック、という流れは止められないんだろうなあ、とか思う訳で。
確かに料金所付近の渋滞はなくなるだろうけど、自動車の総量自体は増えるわけだし、生活道路として出入り口を増やせば交差点が増えるようなもんで、そこで渋滞が起こるだろう。そしてなによりも、高速道路が活用できる分だけ一般道への無駄な投資が抑制される、というならいいんだけれども、いくらでも道路は作られ、整備され続けるんだろうからねえ。

まあ、道路は政治案件だしねえ、とか思ったり。