巌流島に行ってきた

3連休の中日、唐戸の魚市場、ていうか観光食堂に久しぶりに、そのついで、というか中途半端に食べたので腹をすかすために巌流島へ渡ってきた。

巌流島、といえば宮本武蔵、ああ、そういえば井上雄彦展、見逃したなあ。最近すっかり観光地化してきたようだが、ほんの15年ほど前までは航路もなく何もない単なる無人島、造船所の端っこに過ぎなかった所だ。昔は風光明媚な関門海峡に浮かぶ小島だったようだが、当時の数倍にまで広がった島は殆どが埋立地で、そういう観光などまったく念頭になかったということがよくわかる。まあそれは下関の魚市場、対岸の門司港だって荘だったわけで、近年で観光が完全に産業化し、地方まで一律に及んできたのがよくわかる。個人的には観光が産業振興になるとは思ってないんだけれども。

さて、下関、唐戸から渡船が出ている。ネットとかでも時刻表でも、関門汽船が就航していることになっているが、なぜか埠頭に行くと1番埠頭からも2番埠頭からも巌流島行きが就航している。そして2番乗り場の方は若いスタッフが常時マイクで客引きをしており、とても目立つわけだ。埠頭周辺いろんなところに小さな時刻表も作っている。ネットでも殆ど情報がないのだが、「チャレンジ」という会社が運行している不定期航路、今年遊覧船の「ヴォイジャー」が休航してから参入してきた会社のようだ。とても目立つ「往復800円」の文字。ターミナルは使えないので、乗り場に自動販売機がぽんと置かれている。
対する関門汽船は歴史を前面に押し出して対抗。しかも夏休み期間中は「就航120周年記念」だとかで、ざっくりと半額にする大出血振り、さらに同期間中は巌流島トレジャーハンティングなるイベントまで開くという大盤振る舞い。公式ページにはのっていないが、関門汽船に乗らないとなぞが解けない仕組みになっているのだ。さすがですなあ。
ちなみにこの「チャレンジ」の「フロンティア号」、ちゃんと関門汽船の出航の5分前に出航、対抗意識はすがすがしいほどで、ツアーバスはいきらいだけれどもこのやりっぱなし感はそれにも似ているような気がする。しかし、双胴船とは

さてそんな巌流島。隣接する三菱造船所の風景のほうが素敵だ。

自動車運搬船。もう距離感がわからんくらいでかいのだ。進水式の公開などもやっているようで。


今も島の大半が造船所の所有。こっちの観光ツアーとかやってくんないかなあ。