万策尽きた


JR奈良駅近くの旧ダイエー跡地(奈良市油阪町)にパチンコ店が建設されている問題で、奈良地検は31日、遊技場経営会社「アンダーツリー」(大阪市)と同社社長を市条例違反罪で不起訴(起訴猶予)処分とした。
 同社は市条例でパチンコ店出店を禁止する保育所などの200メートル以内に、旧ダイエー跡地があるにもかかわらず、パチンコ店を建設したとして、奈良市が今年1月に奈良署に刑事告発し、3月に書類送検されていた。地検は「市条例に違反しているが、同社に建築確認が出されるなど、酌むべき事情がある」と判断した。 藤原昭・奈良市長の話 内容を精査した上で今後の対応について検討したい。
8月1日の記事だが。

ダイエー奈良店は奈良駅前に立地していたGMSで、2005年11月に閉鎖。確か某生保が土地建物を所有していたはずだ。駅前、商店街の入り口というまあ「いい立地」(本当はいい立地でもなんでもないんだけれども)だったんだが、建物の老朽化もあって、商業施設として次の入居先決まらず→売却・建物解体→CDレンタルショップ他の予定で建築確認申請→テナントが決まらずパチンコ屋に変更→奈良市は市条例に違反するとして許可せず→社は「市条例は県条例の上乗せ規定であり無効」と主張して処分取り消しを請求→いろいろあったが県は風営法上の営業許可→開業、とまあそういう流れらしい。結局「上乗せ条例」がどこまで可能か、この場合どうだったのか、ということになると、無効、ということになるんだろうか。理屈付けがたりなかったってこと?

ただ、他に来てくれる施設がないのならしかたないじゃん、という気も少しするわけで。