大宮の件

昨日に引き続き、まだ大宮の話。久しぶりに大宮の街をぶらぶらしてみた。そういえば調べてみるとエントリを書いたのが2年半前だ(id:sa-50:20050331)が、街の姿は果たして変わったのだろうか。なんとなく、その時見た中央デパートの姿が気になっていたのだ。

鉄道博物館をでてぶらぶらと線路に沿って歩く。新交通システムで一駅、とはいえ2キロ弱の結構長い道のりだ。散歩道として整備しようとしているのか、プロムナードとして鉄道車両が見えたり楽しいのだが、やはり結構長い。ごく普通の住宅地をしばらく歩き、だんだんビルが多くなってくると大宮駅はすぐそこだ。
 大宮駅西口、とりあえず丸井とダイエーの入っているDOMビルが駅から直結、その横にはビックカメラ・そごう大宮店と大型商業施設の入った大きなビルが並ぶ。


DOMビルにはダイエーと丸井が入っていたのだが、ダイエーは1階に小さなドラッグとコスメが残っているほかは、地下の食料品だけになっている。かわって、東急ハンズとOPAが入っている。


大宮OPAは全体的に暗い独特の雰囲気だ。なんだかゴージャス、というかコンセプトは「アラサー」(around 30)だそうだが、入りづらい雰囲気じゃないのかなあ、というのが気になるところ。せっかく駅ビルと直結しているエスカレーター周りを生かせてないような。ただ、隣の丸井もなんだか状況はあまり変わらず・・・



駅の反対側、中央口。相変わらず雑然とした風景が広がっていた。狭い駅前は家路に急ぐ人であふれ、ロータリーのバス乗り場に列をつくる。バスは続々と入ってきてあふれ、いったんバックする際の誘導員の笛の音が響く。見上げると古びたネオンがひかり・・・まるで20年も前では福岡でもどこでもよく見られた光景だ。駅前のアーケードを歩くと、ミシンセンター、本屋、煙草屋、傘屋・・・とこれまた昔のままの商店街が続いている。


少し離れた所の中央デパートはまだ建っていた。正直、とっくに閉鎖解体されたんじゃ、とおもっていたのでちょっとびっくりした。ただ違うのは地下から2Fまで、完全にパチンコ屋になっているところ。3階にスポーツショップ。4階に紳士服のサガゼン、わずかに残った昔からのテナントだろう数店舗は、1Fの隅のほうに固まっていた。
少しづつ街の姿が変わっていく、そんな光景だ。残念ながら、地方ではそういうアミューズくらいしか立地しなくなってきた、というのもまた現実なのだ。さっきまでの商店街もちらほら空きが目立ち、ネットカフェの看板だけが煌々と光っている。産業の姿も少しづつかわっていっている。ただ、その街の人が望む姿になることを祈るばかり。