イオン、"WAON"使用可能エリアを一気に拡大

電子マネーといえば最近ようやくその存在が公に知られるようになった円天・・・とかではなく。


(略)
 この度、利用エリアをこれまでの関東1都6県を中心としたエリアに加え、愛知県、岐阜県三重県(一部店舗)、大阪府京都府兵庫県奈良県滋賀県に拡大させていただきます。
同エリアのジャスコ、サティや、イオンのショッピングセンターに出店されているテナントを含め、今回のエリア拡大により、約11,000の店舗でご利用いただけます。
また、多様な決済手段に対応し、お客さまの決済時の利便性を高めるため、今回新たに「WAON」の取り扱いを開始する近畿エリアの店舗では、西日本旅客鉄道株式会社の「ICOCA」、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの後払い電子マネー「iD™」、中部エリアの店舗では東日本旅客鉄道株式会社の「Suica」、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの後払い電子マネー「iD™」、の取り扱いも
開始いたします。
全国展開は2008年度春ということで、中部と関西に一気に導入。ビブレ・サティ・カルフールで使えるのはともかく、テナントで一気に使えるようにする、というのはさすがイオンの集客力があってこそ、と羨ましくもあったり。おそらくイオンが端末をリースで各テナントに貸しているのだろうが、よく纏め上げた、というか従わせたなあというところだ。利用者的には巨大なモールの専門店もイオンのエリアも一体として考えているから利便性が増す話ではあるが、ここまで拡大した投資をするわけだから、やっぱりイオンの主業務は不動産業でありテナントリーシングということになるのだろうな、と改めて。
 イオンはWAONカードの普及を強烈に推進していて、自社クレジットカードの更新時にデフォルトだとWAON機能を追加したカードに更新、とすることで、発行枚数を伸ばしているとのこと。

イオンカード(WAON一体型)では、クレジットカードからWAONへチャージして使うようになっている。イオンに問い合わせたところ、「イオンカードユーザーがカードを更新するとき、イオンカード(WAON一体型)への切り替えを勧めており、切り替えが順調に進んでいるため」との回答を得た。カードの種類を指定せずにそのままイオンカードを更新するとWAON一体型のカードになるそうなので、発行枚数は当分右肩上がりになると思われる。

 1カ月間の利用件数が最も多いのは、先月と変わらず、セブン-イレブンで利用できる「nanaco」。8月の月間利用回数は3300万件で、7月の3400万件から100万件減っている。「お盆休みなどで微減したのだと思う」(セブン&アイホールディングス広報部)。

となると、入り口のところは巨額の投資を実施することで対応できたわけで、あとはどう使ってもらうか、ということになるのだが、正直まだイオンで買い物をしても使っている人を見たことがない。決済手段として定着すれば、おそらく直営の食品レジで使う人ならテナントで衣料品などを購入するときにも使う可能性はずいぶん高そうなところであり、衣食住ほとんどに当る詳細なデータが取れるわけなのだが・・・
 そうかんがえると、ちょくちょく見かけるnanacoってうまく決済手段としてのったんだなあ、と。