さよなら、をもう一つ

今日でなくなる例のものに加えて、いくつか福岡の一時代を作った商業施設が姿を消しました.


JR博多駅ビル(福岡市博多区)内の百貨店「博多井筒屋」と、紀伊国屋書店福岡天神店(同市・天神)、秀作を上映してきた映画館「シネサロン・パヴェリア」(同市早良区)が31日、相次いで営業を終了した。いずれも買い物や文化の拠点として地域に親しまれてきただけに、閉幕を惜しみ、思い出をかみしめる声が聞かれた。
どれも、10〜20年前までの福岡の商業施設としては顔と呼べるような存在だっただけに、さびしい限りです.博多井筒屋、百貨店にはあまり行かなかったし、「北九州のデパート」というイメージが強かったので、あまりギフトなどにも使った記憶がありません.ずっと赤字だったようですし、一つの切れ目かもしれません.しかし、あの博多駅のビル上の「IZUTSUYA」のネオンがなくなるというのもさびしいものです.
博多駅は1963年建設の大衆駅(死語でしょうか)ですが、九州新幹線の開業に合わせて新ビルへの立替が決まっています.

博多井筒屋はJR新博多駅ビルの建設に伴い1966年5月開業以来の歴史にピリオドを打ち、5月中にも会社を清算する。
 昨年9月福岡銀行の仲介でまとまったJR九州と井筒屋の合意によると、JR九州は井筒屋に退店補償金として45億円を支払い、井筒屋は速やかに店舗を引き渡す。井筒屋の抵抗で難航していた新博多駅ビルは最大の懸案にめどがついたことで、2011年春の開業に向け大きく前進する。 一方で、JR側は井筒屋に対し、新駅ビルへは「一般テナントとしての入居」とするだけで、入居の確約もしてない。JRは核店舗として売場面積4万m2で阪急百貨店の招致を決めており、準核店舗候補として東急ハンズと交渉中。ハンズには6,000m2の条件を提示しているといわれる。
 このほか、直営の専門店街「アミュプラザ」が少なくとも4万m2を確保すると見られ、シネコンアミューズメントが入ると、総面積20万m2中、仮に出店できても井筒屋の店舗面積は限られたものにならざるを得ないのが実情。井筒屋は新ビルでの営業再開に強い意向を持つことから、条件をめぐって火種が再燃する恐れがある。 井筒屋は02年10月、博多井筒屋を専門店業態に転換し事実上百貨店から撤退しており、従業員も10数名に縮小。今回の退店では希望退職などを募らず、原則的に全員本体に吸収する。
法廷闘争にまで発展していたのは知っていましたし、その後博多駅周辺で仮店舗を探していたという話もありましたが、結局代替店舗が決まらないまま撤退ということになったようです.


二〇一一年春開業のJR新博多駅ビル(福岡市)に核テナントとして出店する阪急百貨店の売り場面積が、当初計画に比べ一割広い四万四千平方メートル前後になることが二十三日、分かった。四月に九州旅客鉄道JR九州)と改めて賃貸面積などの契約を結ぶ。地域二番店の博多大丸に並ぶ規模となり、ライバルの福岡・天神の商業施設群にも影響を与えそうだ。
博多駅ビルは、JR九州のテナントリーシング業態であるAMUPLAZAの名を冠し、キーテナントに阪急百貨店・東急ハンズシネコンを入れる予定ということです.阪急百貨店はまだ九州では全然なじみのないのですが、どういう姿を描こうとしているのか興味があります.東京にぽこんとある、例の有楽町の阪急ってイメージ的にはどうなんでしょうねえ.京都の近鉄百貨店くらいどうもイメージが湧かない百貨店なんですけれども.
 さて、その井筒屋ですが、中州は博多リバレインに出店しようという動きもあるとか無いとか.個人的には目の前の旧玉屋、gate'sをなんとかしてやれよ、という気もするんですが、やっぱりないだろうなあ.
ともあれ、博多の商業地図がまたすこし変わろうとしています.