なんだかリテイラーばかりになりそうな

所要で昼ごろに某メガバンクの本店に行ったところ、リクルートスーツ姿の学生が大量にいたもんで、ああ、こんな時期にセミナーやってるんだあ、とか思っていたのですが、採用人数が今年は半端じゃありません.


 みずほフィナンシャルグループは2008年春に入社する新卒採用人数を07年春実績と比べてほぼ同水準の2500人にする計画を固めた。計画比では5%増やし、第一勧業、富士、日本興業の3行が2000年に統合して以来、最も多い採用数にする。業績回復を背景に若手の人材を拡充し、営業で攻勢をかけたい考えだ。
 来春の新卒採用計画によると、将来幹部になれる基幹職が1200人、特定職が1300人の計2500人。2000人超は3年連続となる。今春の計画は2390人だった。基幹職を80人、特定職を30人増やす。(07:02)
みずほだけではなくて、三井住友グループもMUFGも、1000人単位で採用しているようで、一言で言うといやあ、景気よさそうでうらやましいなあ、という話でしかないんだけれども、「いったいそんなに増やしてどうするんだ?」とも思うんですよね.俺らの頃の流通各社よりも採用数がおおいってのは一体どういう体たらくだ、とか思うわけです.なにか、全部の支店に新人を張り付かせるのか?とかね.これから先景気が回復基調を続けるであろう中で、特にこれまで取りこぼしていた中小企業への融資拡充と、いわゆる「団塊の世代」マネーの獲得、あとこれまでノンバンクが負っていた個人向け融資、そんなところを手がけていくのかもしれませんけれど、しかしそんなに人海戦術で大丈夫なのかなあ、とか心配してしまうんですけれどもね.本当に周りがリテイラーばかりになりそうな気がするんですが、どうなんでしょう.
まあ、回るべき会社に資金が回る、そんな状況に早くなるといいなあ、とも思いますし、会社ではない事業主体に対する融資判断、ってのも増やして欲しいとも思うんですけれどもどうなんでしょう.