ららぽーと豊洲


当施設は、「寛ぐ・潤う・遊ぶ」をライフソリューション テーマ(※)に、都心生活をサポートする店舗等、約200の施設で構成されます。施設の中心にある造船ドックについては、石川島播磨重工業が産業遺構として残すとともに、親水空間として整備し、土地の記憶を継承します。さらに、ドック周辺は、水上バスの停留所を誘致する他、復活させた19世紀のパイプオルガンによる生演奏や、浮世絵美術館、ベルギーのフラワーアーティスト ダニエル・オスト氏による庭園(日本初)等の文化施設、様々なライフソリューションセミナーやインターネット放送スタジオによる情報発信など、都心生活に潤いを与えるとともに、人々の交流拠点といたします。  隣接地では、「景観・環境・防犯・防災・育児」をキーワードとした「アーバンドック パークシティ豊洲(石川島播磨重工業三井不動産の共同事業、総戸数1481戸)」の開発が推進中で、「アーバンドック ららぽーと豊洲」と提携した、住民専用のカート、ラウンジ、地下通路などのサービス・機能が提供されます。「アーバンドック」は、商業・住宅一体の付加価値創造型の開発となります。
・・・という訳でなんだかよくわかりませんが、豊洲の石川島播磨の造船所跡の広大な土地を再開発してできたのがららぽーと豊洲.この前豊洲に来たのは、東京メトロのスタンプラリーをやっていた3月だったのですが、そのころはまだクレーンが林立する工事現場だらけでした.月島から歩いてきたのですが、下町に観光客も混じってにぎやかな月島から川を渡ると日本ユニシスの巨大なビル、その先には工場と連続した風景がどこか陰鬱で、物寂しい感じでした.もちろん3月の薄い光で見たからでしょうが.


東京都港湾局晴海線の晴海橋(の端っこ)、背景の右のはしあたりがららぽーと


3月の晴海駅前.URのマンションの案内所を訪れる車くらい.


で、道路沿いにあった唯一の商店・・・石川島播磨の生協と思われ.すでに休業していました.

豊洲から辰巳に向かったのですが、ここも団地ばかりで殺風景な沿線だなあと思った覚えがあります.


今は新築の高層マンションと、建築中の土地、伸びてきたゆりかもめに真新しい商業施設と工場時代の記憶はすっかり薄れてしまったかのようです.で、駅からららぽーとにむかう人の列が続いています.なんかここだけは新宿かどっか都心の町のような人出.


ららぽーと自体は、吹き抜け構造、3階建てのモールでそんなに目新しいものでもありません.ただ、入っているショップが、1階に外からも入れるハックドラッグやら、ABCマートにRightOnにユニクロ、と日常品に近いところを押さえています.比較的大きな、郊外にあるような本屋(紀伊国屋書店)とかもいいなあ.スポーツクラブが大きくとってあるのも、住宅街の核としてのSCを意識しているんだろうなあ、というのがよくわかります.その対面でちょっと高めのインテリアショップが多かったりするのは、平日も休日もとうまい具合に客層を使い分けられるという読みがあるんでしょうね.
しばらくは一見さんで混雑するんでしょうが、落ち着いた後がなかなかいいかも.


一階にはSM、伊豆は河津に本店のフードストアあおきが入っています.なんかこれが売りみたいですね.店内は・・・自動ピアノがあったり、やはりアオキです.酒類が広く取ってあって、なかなかゆったりしたいいつくりですが覚悟していたほど高くはないようでした.仕入れの問題?

外に出ると海辺.覗き込んでみると油で黒く汚れた、東京湾の臨海地帯のまさしくそれなのですが、それすらが懐かしく見えてしまうのもまた確かなわけです.振り返ってみるとぽつんとモニュメントとして残された造船クレーン.海の向こうには右手にまだぽつぽつと臨海工場が残っています.左手には、ゆりかもめにそって広大な空き地が広がっていて遠くにお台場が見えるのですが、この辺もだんだん変わっていくんでしょうかね.


右手のアーチが晴海橋.

新しい街、っていうのもいいけれど、ここで造船業が行われていたこと、それがこの東京を支えていたというのもまた事実な訳で、なんとも複雑な気分です.SCに行くといつでもそうなんだけれども.