心斎橋そごう開店


大手百貨店そごうは7日、創業の地、大阪・心斎橋の旧大阪店跡地に本店を開業した。経営破たんで大阪店が撤退してほぼ5年。この日は約7万人が来店した。大阪では他の百貨店の増床計画もめじろ押しで、そごうの再参入をきっかけに商都・大阪が活気づきそうだ。
 開店に先立ち、内村俊一郎社長は「楽しくなければ百貨店ではない、との原点に戻り、仕掛けを凝らしました」とあいさつ。来賓の関淳一大阪市長が1935年にできた旧大阪店の鍵を使い“未来への扉”に擬した箱を開ける演出で、創業地での復活をアピールした。
(後略)
今週末の流通のニュースといえばやはりそごう心斎橋本店の開業、店内の映像もえらい流れていました.昔の大阪店跡に新築開業なった新旗艦店となります.ミレニアムグループ内で、西武百貨店と住み分けを明確にしたということでしょうねえ。


 そごうは7日のオープンから初の週末を迎える心斎橋本店(大阪市)で、10日と11日合わせ20万人以上の来店客を見込む。「カード会員を招いた4日、5日のプレ(事前)オープンで予想の約3倍の売り上げがあり、手応えをつかんだ」(同店幹部)という。
週末は多くのお客さんでにぎわったようです.主に出ていたのは、店員によるパフォーマンスと11〜12階のレトロ調の商店街.最近流行の昭和レトロ調の商店街を建物の中に復元、といったものなんですが、なるほど品物が高級なのね.さすが百貨店.
しかし、公式ページのフロアガイドを見て初めてしったんですが、ここってあくまで専門店街という位置づけなんですね.フロア構成はあくまでベーシックなものです.地下が食料品、下から婦人〜紳士〜子供ファッションと上がってきて、インテリア、レストラン.違うのは1・2階を専門店にしているところでしょうか.プレステージブティック、海外ブランドをメゾネットで区切って入れたくらいでしょうか.
テレビを見ていて、確かに高齢者のお客さんが多かったみたいですが、「一日見ているだけで楽しい」という声が多かったのが気になりました.若い人だけじゃないんですねえ.店のエンターテインメント性を高めるとまあこういうこともあるということで.
 やはり百貨店という既存の形態で一番の問題になっているのが、平場構成の収益性ということだと思います.GMSとまったく同じく、専門店にお客さんが流れていくというのが大きな流れのなかで、専門性の高い販売員を増やしているようですが、それがどれくらい寄与するのかを見てみたいような気がします.
しかしここに出てくる専門販売員って皆さんの若いですなあ.昔なら「百貨店にはおじいちゃん店員」というイメージがあったんですが、だんだん変わってきたんでしょうか.もし人件費の問題だとしたらそれは本当に悲しいことなんですけど.

売上目標500億円、はやっぱり直営だけかしらん.

心斎橋そごうといえば、都市再生特別措置法に基づく特別地区に指定されたところ.そのおかげで、こんなに多層階のビルにできた経緯があります.ここまでの紆余曲折といえば、こんなページも見つけました.ともかく商業の都として、再生のキーになってほしいと思ってるんですが.