クイーンズ伊勢丹

昨日ですが、石神井公園駅前を通ったときに立ち寄ってみました.北口のタワーマンションの地下一階、一階はpassport他の雑貨店が入った小さな小さなモールになっている様子.駅前の再開発で建ったんでしょう、遠くにライフの箱看板は見えますが、橋上駅じゃないので南口に回るにも手間がかかるし、いい立地ですが賃料高いんでしょうねえ。

さて、クイーンズ伊勢丹といえば最近流行りの高級スーパー、特にここは百貨店が完全親会社ということで、まあ本当に「デパ地下」で培ったノウハウてんこ盛り、という感じです.
店自体は普通なんですよね.木目プリントの床に深い緑と黒を基調とした店内.このデザインを一番初めに普及させた店ってどこかしらん、シックといえばシックですが、まあどこにでもあるっちゃどこにでもあります.棚には電子値札が並んで、「今月のお買い得」のマークがぺこぺこ点滅しています。


総合1位のクイーンズ伊勢丹(東京都立川市)は、生鮮三品の品揃えと鮮度が両方とも高く評価されている。特に「商品の品揃え」の項目は売り場面積が大きいGMSが上位に入る傾向が強い中で、さほど大型の店を持たない同社が1位を獲得した。
 全店で実施している地場野菜コーナーの取り組みや、「旬の魚が必ずその時期に確保できるよう、全国の魚市場の業者と仮契約している」(川村保男取締役営業企画部長)といった、仕入れの工夫が支える品揃えが評価されたのだろう。クイーンズ伊勢丹を利用している埼玉県在住のある主婦も「値段がちょっと高いのが玉にキズだが、上質の商品が多く、生産者の名前がわかる野菜が買えるのがいい」とコメントを寄せている。
ちょっと古い記事ですが、商品力が際立って強い、という評価の様です.なるほど、というか食品スーパーなのは分かるんですが、野菜売場がやたら広い様に感じます.全体の1/3が野菜なんじゃなかろうかというくらい、で入ったところすぐの平場は地元産の「朝づみイチゴ」、へえ、練馬区でイチゴなんて栽培してるんだ.1パック400円程度ですから、市井のスーパーの1.2倍くらいでしょうか.そんなに高くない.
向かいには地元野菜だけで一棚.HACCP認証なんだそうです.こっちも、栽培者の氏名が入って例えばほうれん草あたりだと1把150円程度.こっちも値段あんまり変りませんね.この値段で卸してどの程度栽培農家には利益が残るんかなあ.
石神井公園の駅前には生産緑地ということで若干畠が残っています.もしかしたらここから並んだりするのかいな.

とかみながらぐるっと一回り.ざる豆腐なんか、水を流しっぱなしにしていて涼しげですなあ.きっと水も循環してるんでしょう.魚は切り身ではなく対面売りが主体でした.おばちゃんがつきっきり、そんなにお客さんが集中しないからできることだとは思いますが、すごいな.他にも、まあ高級スーパーの特徴かもしれませんが紅茶とか調味料とか独自ブランドの輸入商材が多かったり、なかなか面白いところです

ただ、やっぱり商品よりも働いている人たちの質が高いなあ、というのが正直な感想でした.それが一番よかったことかもしれません.鮮魚売場ではお客さんと初老の店員さんが魚の捌き方からそのままメニューまで話をしていたり、そこここで店員さんと話をしている姿を見ることができます.土曜の15時過ぎで決してお客さんの少ない時間帯じゃないんですけど.レジでも普通にバイトの子がお客さんに手を貸していたり、なかなかいいなあ.それともこの店だけなのかなあ.やっぱり店で働いている誇り、といえばオーバーかもしれないけど、そんなものがあるんだろなあと。普通のスーパーとかでここまで動機付けというのは難しいのかもしれませんが、やっぱり働いていても誇りが持てる、という形を考えていかなきゃならないんだろうなあと思います。