ミニラボ大手、55ステーション破綻

スーパーなどのインショップミニラボ大手、55ステーションが資金繰りに行き詰って破綻.


弊社は、1964 年創業以来、写真プリント事業に携わり、「高品質仕上げ」で他社との差別化を図って、店舗網を全国に拡大してまいりました。しかしながら近年、デジタルカメラの普及に伴い、銀塩プリントを中心とする旧来型のDPE ショップからデジタルプリントショップへと、ビジネスモデルの転換を迫られるようになりました。
弊社は、フルデジタルミニラボ機や店頭受付機、セルフプリント機などのデジタル関連機器を積極的に店舗に投入し、デジタルプリントの需要獲得を図ってまいりました。デジタルプリント比率は2005年2月時点で38.2%と、順調に伸張してまいりましたが、銀塩プリントの落ち込みが大きく、その分を補うまでに至らないのが現状です。特に平成17 年1 月以降、写真プリント全体の売上落ち込みが大きく、資金繰りが悪化し、今後の決済を業務に支障なく行うことが困難な事態に立ち至りました。
そこで弊社は、会社更生手続開始の申立を行い、抜本的な経営の建て直しを行うべきであると考えるに至り、本日、申立を行った次第です。
以前に、「北関東を地盤とする家電量販店のノジマ資本提携」というニュースを元にちょっと言及しましたが(id:sa-50:20050322#p2)
提携ももちろん実現しなかったようで、同日付で"株式会社ノジマとの業務提携・資本提携にかかる契約解消の申し入れについて"というニュースリリースも出ています.


55ステーションは3月15日、提携契約を結び、ノジマを引受先とする第三者割り当て増資を実施すると発表した。しかし、ノジマは3月下旬から独自に行った査定で債務超過に陥っていると判断し、今月上旬に「提携には応じられない」と伝えたという。
プロ指向でもなく、価格訴求も難しい既存のファミリータイプのモデルというのが一番時代の影響を受けやすいんですよね.ウチの親父はデジカメを使っていません.記念写真といえば「バカチョンカメラ」(という言葉が出てきた頃の、まさしくソレなコンパクトカメラを未だに).よって写真の現像はこのようなインストアラボを使用しているんですが、息子は記念写真をメールで送りつけて、親父はそれを普通紙に印刷してそこそこ楽しんでいる様子.本当はデータのかたちでインストアラボにでも持っていったほうがずっと高品位の写真が見れるんでしょうけど、きっとそこまで知らないと思います.こういう層を如何取り込むか、それでも市場の収縮は避けられないわけで、さらに再編が進むはずです.
55ステーションは経営再建中のダイエーの子会社なんですが、結局こういう形で再生すればダイエーグループから出て行ける道も開けるのかなあ、と思ってみたりします.ダイエーにとってみれば影響は避けられない、という見方も、これで負債が一掃されることでグループ外部への売却が容易になる、という見方もあります.