52店舗閉鎖・・・?

ダイエーの店舗は、古くて旧市街地に立地しているものが多い、というのがもっぱらの評判なんだが、そういう店が真っ先に閉鎖されるんじゃないかという観測が広がっているようだ.確かに古い店が多い、ってのは事実だよな.今年の夏、東北に遊びに行ったときに入った盛岡店、力いっぱい中心市街地に立地してるんだが、いまだにエスカレーターが上り一方通行なのを見たときにはマジびっくりしました.下りが階段だけってのは、ちょっとねえ・・・


「我が街のダイエーを閉めないで欲しい」。ダイエー再生にともない店舗閉鎖を恐れる自治体から、産業再生機構に対し陳情が相次いでいる。26日には新潟県知事と盛岡市長が都内の再生機構本社を訪問した。陳情のあった自治体は十以上にのぼるという。機構側は「スポンサーの意向もあり、どこを閉めるかは未定」と困惑気味だ。
おあ、盛岡市長さんもう行動されていましたか.

ちなみに閉鎖対象となる店舗については、「52店舗」という数だけ明らかになっている状態のようだ.ちなみに東洋経済だったかが52店舗のリストを出している(【企業】ダイエー53店閉鎖、債権放棄4100億円…再生機構案 (345) - ビジネスnews+板@2chの241,242他).
これを見る限り、町の中心の古い店、よりも郊外の新しい店に閉鎖対象が出ているつう事だ.泉(宮城)、千葉長沼(千葉)、長野若里(長野)、近江八幡(滋賀)、堅田(滋賀)、泉佐野(大阪)、ハーバーランド(兵庫)、荒尾(熊本)・・・この辺が代表的なところだろうか.もしかしたらこういう店のほうがロードサイトに近いので売却した場合に買手がつきやすい、という計算があるのかもしれないし、古い店のほうが減価償却も終わってるし賃貸コストが全て低く抑えられている→閉鎖した場合のメリットが小さい、ということは言えると思う.けど、思ったより街の中心の店のほうが底を支えている力が強いということもある筈だ.一定の需要が街にはある.多分そのうちの大部分は「ダイエーだから」じゃなく、「そこにあるから」という需要によって支えられているんだろうけどねえ.町全体の姿をどう保っていくのか、そんなんが大事なのかなあ.
地方の中小都市の駅に降り立つと、駅前に数階建ての閉鎖された大きなビルはあって、看板が白く塗りつぶされているというのはどこでも見る光景だ.スーパーの建物は窓が少なかったり水周り、電気系統などが独特なこともあって他になかなか転用しにくいんだよなあ.そこで出来るだけ現状維持で、徐々に新しい体制に持っていくにはどうしたらいいんかなあ.
とりあえずこの今予定されている店の閉鎖がいつか、まだ一切発表されてないんだが、それぞれの街でどんな決定がなされていくのか、なかなか興味あるところ.