青山ブックセンター全店閉店

sa-502004-07-21

もうニュース、というほどのものではないが、美術出版関係で有名だった、というか漏れ的には「トウキョウってすごいなー」という対象だった、青山ブックセンターが親会社の経営不振から全店閉鎖された.


取引先の出版取次会社の栗田出版販売がこの日、東京地裁に同書店のグループ3社の破産申し立てをしたため、営業の継続を断念したとみられる。
ここでは、撤収作業中の写真が載っているのですが、やはり流通で働いてる身としてはせつないだろうな、とか思ってしまうわけで.ちなみに倒産(自己破産)の理由は、主帳合会社の粟田出版販売の経営多角化の失敗だとか.

あらゆるblog上にこのニュースは飛び交っているが、それにしても「立ち読みに便利だった」とか「時間つぶしに」とかいうのの多いこと.やっぱりそういう大型本とか美術書とかで大型店を採算ベースに載せるのは事実上難しかったんだろうな.図書館も新刊本大量に導入するよりは、こういう本を大量に入れてほしいんだが.

さて、


出版社に届いた出品依頼書によると、青山ブックセンターが入っていた新宿ルミネ1(5階・230坪)と同2(4階・280坪)の2ヵ所に出店。8月1日に同時オープンする予定。帳合は両店とも大阪屋
普通の本屋になってしまうつうことで残念に思う向きもあるんだろうが、へえ、ブックファーストですか.阪急電鉄グループも儲かってるんだろうか?

しかしまあ本屋にかかわらず、こういうちょっとかわった切り口で生きていこうとする流通が消えていくのを見るとやっぱりなんか貧しいなあ、とか思うわけで.実際あったところでそのメリットを享受できるのはトウキョウ在住のごく一部の好きな人たちだけだからなくてもかまわないといえばかまわないのだが、やっぱり世の中の本屋全部がアシーネとブックオフになったらやだなあ、とか思う.主帳合制度つうか再販制度が影響してるのは明らかなんだけどなあ・・