小売4月、既存店前年割れ


日本百貨店協会が発表した四月の全国百貨店売上高は前年同月比1.0%減少した。日本チェーンストア協会がまとめた全国スーパーの四月の既存店売上高も同4.4%減。いずれも2ヶ月連続のマイナスだが、総額表示の影響が落ち込み幅の格差につながった。
ざっというと「税込表記しかしていない」スーパーでは値上感があり、もう一点買おうという購買意欲を抑制している、という分析らしいが、本当だろうか。みなさんそうですか?
俺的には、まだレジで商品単価合計に1.05を掛けて財布を準備する癖が抜けないので、逆に「ああ、総額表示だったんだ」と割安感を感じることが多い(そもそもデパートとかいかないしな)し、やってみると純粋に消費行動にはプラスなのかなあ、と思っていたのでちょっと意外。まあ四月のデータだし、じきに浸透してくるのだろう(そして消費税が意識されず、増税への布石になるわけだな)とは思っているが、やはりみんな値上になったようで買物をするのを控えてるんだろうか。本当に?単に分析不足じゃなくって?
もしそうだとすtるスーパー側としてはシステムコスト(初期費用)はかかるし売上は落ちるしで雨模様、そして今後はこの総額表示の暫定システムからの全面切替、新札発行とまだまだ非建設的なコストが山積みで頭の痛いところ、どうしてこの政策が「景気浮揚」になるのか実感しがたいが、経済は循環しているということでそういうことなんだろう。
ちなみに

4月の売上高、前年割れ スーパー大手、総額表示
西友、イオン、ダイエーの大手スーパーの4月の既存店売上高が軒並み前年水準割れになったことが17日、分かった。西友が前年同月比5・9%減だったほか、イオンは5・0%減、ダイエーが3・0%減。イトーヨーカ堂も数値は明らかにしないが、減少したもようだ。
イオンは自社PB「マックスバリュ」を実質値下げしたのだが、その効果は十分現れたとは言いがたいのか、それとも構成比ががらっと変わったのだろうか。
ともあれ、「値上り感がある」ということは、まだ消費者の実感として余分なものを買うゆとりがないことであり、ここをなんとか改善させていかないといけないんだが。


結局「底値商品」だけを大事にしているということは、「底値商品」を買いに来る客を大切にしているということなのですよ。