雨の京都もなかなか

別に意味はないのですが、京都に寄って帰ってきた。いつ行っても観光客で一杯だし、いわゆる京都の人とか文化も決して好きではないのだが、やはりたまに行きたくなるような凛とした雰囲気があるわけで。
宇治の平等院、東山七条の三十三間堂清水寺と特に脈絡もなく回ってきた。雨は強く弱く、彩度を抑えられたような町に緑が一層鮮やか。
丁度、祇園の町に入る頃には黄昏時になっていた。
昔ながらの家並みが続く花街だが、内部を改装して若者向けの衣料品店だったり、飲み屋だったりになったものがけっこう目立つ。昔は電車のターミナルだった京阪三条駅跡も大きな町屋のようなショッピングモール”KYOUEN”とやらになっていて、別に目新しい店が入っているわけでもないしましてやけっこう不便な立地にもかかわらず、多くの人でにぎわっていた。昔ながらなのだけどやはり少しづつ町は変わっていく、そのなかでどこまでが大事かという線をきちんと引いている町(京都駅とかいろいろ問題は多いが)なのかもしれない。
何時もの様に三条大橋を人が行きかい、郊外に向かうバスは帰宅する客を乗せて渋滞の中発車を待つ。その中を歩いていると昔の感覚になってくる、ちょっとした浮遊感。