いや、これは芸術だ。
ちょっと前のニュースだが、気になったのでここで。
ふとこのニュースを見て、赤瀬川源平の「千円札裁判」を思い出した。千円札を精密に、実物大に模写した作品が「通貨および証券模造取締法違反」に問われ、有罪となったアレだ。何に惹かれたのか高校のときやたらと赤瀬川氏の本を読み漁ったのだが、今でもリアルに見たときの感動は忘れられん。形は違うが、通貨の形をしたものを、いったんその形態から切り離しつつ、通貨としての意味をもたせる。しかもその社会的価値は、形を変えても増えも減りもしていないこの男の偽札、これを芸術作品と呼ばずして・・・・
調べでは、二宮容疑者は5月から9月までの間、自宅でパソコンやスキャナーを使い、千円札の中央部を複写したものに、本物の千円札の上下両端を切り取ってテープで張り付け、214枚を偽造、うち10枚を自販機で使用した疑い。
本物の千円札1枚から偽千円札1枚をつくる手口で、つくっても利益が出ないことから、県警は犯行の動機などの点からも捜査していた。
・・・でも安直過ぎるなあ。単なるデータ集め?間違えただけ?そんなところなんだろうけどさ。
なお、赤瀬川源平といえば超芸術トマソン。トマソン、といえば、表紙になっていたビルに沈む(予定の)無用煙突。おそらく、あたりの住民が立ち退いてしまったあとも風呂屋の跡にぽつんと立っていた煙突があった場所は、今のアークヒルズに当たるという。会社の窓から立ち並んでいる高層ビル群の下には、昔ながらの木造家屋の続く街並みがあったんだな、と考える。
結局こうなった。
えらい引っ張っている週末京都行きの件だが、なんとか夜行バスのクーポンを発行してもらえた。
俺のいる会社の建物の1階にはスーパーが入っていて、旅行会社のカウンターも入っている。結局今回はここで購入、ただ以前やっぱり大阪行きだったか高速バスのチケットを取ろうとしてすげなく「そこは取り扱っていません」といわれたことがあるので、かなり警戒していたのだが。
「大阪行き、どの会社をご利用ですか?」
えーっと、埼玉からの日本中央バスという会社なんですけど・・・
「ちょっと待ってくださいね・・・」
待つこと1分。
「はい、弊社でお取りできますね」
おお、この対応の違いはいったい何?その後はさくさくと。まあお姉さんが「高島平」という場所と字を認識してなかったり、端末がトラぶったり、出てきた乗車券が「高島平〜名古屋」になってたりしたが、そんなんは些細なことだ。
ちなみにその旅行会社、ここ。先日までカード会社、OMCカードの旅行事業部門だったんだが、こんなかんじ(pdf)で日本旅行に営業譲渡されたばっかりのところ、久しぶりに行ったのだが端末からお姉さんの制服まで全部一新されていて、すっかり日本旅行になっている。やっぱり日本旅行のほうが大手だから高速バスも提携が多いってことか、利用者としては便利になりました。発行手数料も取られなかったし。
日本旅行といえば、JR西日本のTiSも統合したよな。一時期は近畿日本ツーリストと統合という話もあった。旅行会社も規模と店舗網の効率化が進む。
ちなみに出てきたクーポン、「オセキハ、ゴジョウシャジニゴアンナイシマス。」となっている。へー、そういう仕組みをとってるのか。まあ割り振りを直前にできたほうがなにかと便利だが・・・